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近くに所用があったので、日曜夜に立ち寄り入浴した。大阪から神戸の間に点在する温泉銭湯群、通称「阪神温泉郷」の最南端に位置する銭湯である(堺のトキワは阪神間とは言いにくいので除外)。施設の横に5台ほどの駐車場があり、今回はそちらに停めた。この駐車場、1台あたりの幅が狭いので、3ナンバー幅の車は注意されたし。
1階と2階が日替わりであり、この日の男湯は2階であった。天然温泉の浴槽は奥のL字型のものと、露天にある。48℃ほどの源泉は単純泉であり、ほのかに肌がつるつるする無臭のものであった。色は薄く緑色が入っているように感じた。加水加温なし、営業時間中の塩素消毒なし(時間後の清掃に塩素を用いる形式)、温度を一定にするための循環ありとのこと。この循環の理由が今一わからない。加温なしで循環するならあんまり意味ないように思うのだが。内湯の温泉は強烈に熱く、44℃~45℃程度のものか。連続して入れるのは数分といった感じであった。この日がたまたまなのか、地元の方と思わしき数人も「これは熱いわ」とおっしゃっていた。上から順に電気風呂、超音波風呂(ジャグジー)、気泡風呂(バイブラ)、流れる浴槽(深い浴槽)の順に湯が巡っている。底からも投入されている模様。湯は最後の浴槽の壁際の専用回収口に流れ込み、再利用されている模様。露天は適温の湯であり、40度超といった感じ。浅いので熱が空気中に逃げやすいというのもあるのだろうが、投入されている湯の温度も内湯とは異なるように感じた。都市の中ゆえ、眺望はないものの、外気浴は気持ちよかった。浴槽の上には屋根が出ているので、雨の日でも大丈夫だろう。
他にも白湯を用いた浴槽や水風呂もあるが、こちらは強塩素泉。プールの消毒槽のようだった。別料金でサウナもある。カランは10ほどで、施設の大きさの割には少ない。混雑時の女湯は待ちが発生するかもしれない。客のマナーはいいとはいえず、使い捨てカミソリやシャンプーの空き容器、店頭で販売している石鹸の包み紙等、カランの回りに捨て置いてある。洗面具を置いて少ないカランの場所とりも横行している。また、湯につかりながら歯磨きするのもいる。これには閉口。
全体として、「ご近所の温泉銭湯」としては湯の質が高く満足いくものかと思う。ただ、1階は露天がないそうなので、熱い温泉浴槽のみとなると辛いかも。あと、2階の脱衣所の奥に喫煙スペースがある。一応囲いをしていて、中に空気清浄機を据えつけているものの、出入り口はレースのカーテン1枚なので、意味がない。現にロッカーに入れていた衣服類にはしっかりと臭いがついてしまい、不愉快な思いをした。このあたりが残念なところ。1人が参考にしています