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昨年12月にリニュアルして天然温泉を導入、大阪にまた天然温泉銭湯が増えた。私はスーパー銭湯より通常の町の銭湯を好むので、まことに有難いことと感謝せねばならないだろう。
外観は近代的なタイル張りの造作で、内部も同様に近代的設備に満ちている。
下足箱横の券売機で入浴券を購入し、フロントに持参するシステム。フロント前のロビーは結構広く、大きなテーブルが設置され、新聞がきちんと整理されて数紙置かれているのには感心した。スポーツ新聞のみならず、日本経済新聞まで置かれているのには好感を抱く。まあ、客層を考えれば、日経より大スポが似つかわしいのではあるが・・・また、老眼鏡まで数種置かれている細やかな心遣いにも感心感心。
浴室は1Fと2Fに分かれ、男女日替わりとなっている。私が利用したのは1Fの浴室だった。関西には珍しい浴室の真ん中に洗い場、右横に塩サウナが鎮座する。ここはテレビ付きで有料(100円)洗い場の奥にはスチームサウナと白湯浴槽がある。白湯とは申せ、人工炭酸泉であり、湯冷めしにくく、心臓に負担がかからないとの宣伝がなされている、他の銭湯でもよく見かける種類の湯である。
天然温泉は向かって右側にL字型に配置される。上下差はあまりないが、最上部の電気風呂から最下段の深浴槽まで、順に湯が循環してゆくシステム、電気風呂に大量に湯が注がれ、深浴槽からは大量に湯がオーバーフロー、湯は排水溝に吸い込まれることになる。一見掛け流しに見えるが、そんなはずはなく、完全な循環湯である。排水溝に吸い込まれる湯は、洗い場で使用された湯とは完全に区分されていると目されるが、ブラックボックス化した循環設備の中身が気になるところ。
天然温泉浴槽に、ジャグジーやジェット、寝風呂なども完備しているので好みに合わせて入浴できる。
泉質は単純泉であるが、若干のつるぬる感があり、天然温泉を実感、夜間に利用したため色合いは判然としなかったが、透明かやや褐色といったところ。循環湯であるため温泉の香りは消えて無臭、あえていうなら塩素臭のみ。
360円で天然温泉を味わえる施設で、設備も充実、十分に満足できる。2種類の浴室を経験できるので、次回は2Fに入浴してみたい。
なお、2Fはエレベータを利用することになるのだが、エレベータのドアが開くといきなり脱衣場らしい。うっかり男女の浴室を間違ってエレベーターに乗り、ドアを開けると大顰蹙となるので要注意。1人が参考にしています