-
もともと方向音痴だが、がんばった。カーナビつけて探すが、近くにたどり着くが見つけきれずあきらめかけたところに出くわした。ここだ!!!と赤い看板。神聖な気分にさせてくれる{華厳}という字。浴場に入り、目を奪われる縦長の仕切りのない内湯、しゃっきりさせる湯温に体をゆだねる。目をつぶり、至福の一刻にため息をつく。深呼吸とともに目を開ければ、不動観音の題目の木札が・・・湯に入りながら唱える。やはり神聖な湯だとありがたく身を清める。薄黄緑透明の湯は塩素は感じない。わずかに鉄のような金気臭が感じられる。みな騒ぐことなく静かに厳かに湯の洗礼を受けている気がした。この近くには不動の湯という温泉が沸いている。ここも場所的にはわかりずらいが、家族経営されているらしく、華厳温泉は父。不動の湯は長男と湯のこだわりが代々引き継がれている。10時ごろお姉さんが湯温を測定に入室されるなどずっと営んでいて欲しいと思わせる心配りされた家庭温泉である。この周辺は路地裏のような一方通行の道が多く民家ばかりだが、人と会うことはなかった。やはり迷子になりながら、標識を見落とさず運転して城見通りに出ると、あっけに取られる近さだった。
0人が参考にしています