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秘湯と聞いていたのに、あまりに立派な建物に驚いた。内湯は豊かなお湯があふれ、広々としている。これにまず感動する。木々に囲まれた露天は風情たっぷり。少し歩いてゆく貸切風呂も乙だった。
特筆すべきは、吊り橋を渡って15分ほど歩いて行く野天風呂。ここの旅館でもっとも温泉の成分が濃いといわれる湯船だが、丸太風呂とコンクリートの1坪ぐらいの湯船の2つがある。日光にあたるためか、緑藻がわずか1日で繁殖してしまう。それが難点。
私は、にごり湯のため繁茂した緑藻に気づかず、丸太風呂に入ったとたんものの見事に滑って、湯船に倒れこんでしまった。
ここの食事は、なかなかのもの。海のそばにあるため、新鮮な魚介類に満足するはず。泊まった日のホヤの味が、今も忘れられない。1人が参考にしています