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投稿日:2011年1月1日
ゆったりと炭酸泉にたゆたう (小屋原温泉 熊谷旅館(くまがいりょかん))
さん [入浴日: 2010年11月22日 / 1泊]
44.0点
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44.0点
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44.0点
森の一本道を抜けると人家から隔絶された宿が現れた。静かな山あいにひっそりとある風情が好ましい。早くも西に傾いた夕日が山の斜面に深い影をつくっていた。深まる秋を改めて感じる。宿の方が愛想無しという情報もあったが、まったくそんなことはなく、40代と思われる女性が朗らかに迎えてくれたのでホッとした。
風呂は析出物がびっしりと繁茂した風格ある浴槽。おもわず顔がゆるみ、にやついたまま入浴。実は到着後の一湯は泡付きが薄く、少しがっかりした。しかし、夕食後に別の浴室に入ると、素晴らしい炭酸泉に出合えた。じっとしているとびっしりと白く細やかな気泡に包まれ、次第に泡が泡を呼び、10分もすると背中や胸を伝ってシュワシュワと水面で弾けるようになった。聞きしにまさる炭酸泉で、わざわざ山陰まで来てよかったとしみじみ感じた。
外観からは想像しにくいほど室内は新しく綺麗だったし、食事も出雲そば・もみじ天・柚子練・栗渋皮煮・柿など季節の地の恵みをふんだんに取り入れ滋味深く、非常に心地よい時間を過ごせた。5人が参考にしています