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投稿日:2007年10月8日
初めての中国の旅⑦ 復活 (郷緑温泉 郷緑館(ごうろくおんせん ごうろくかん))
イーダちゃんさん [入浴日: - / - ]
55.0点
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さて、中国の旅も早くも4日目---
10/4の昼に出雲の長楽園の塩素風呂に絶望したイーダちゃんは、出雲から反対方向の岡山にもういちどクルマを向けておりました。そうせずにはいられない気持ちだったのです。あの素晴らしい真賀温泉で、奈良の温泉好きライダーおにいさんが勧めてくれた、湯原の郷緑温泉にいってみようと思ったのです。
13:00頃から岡山には雨がぱらつきはじめ、ICを降りたときには雨はほとんど豪雨といってもいいくらいの激しい降りに変わっておりました。
雨の線の連なりで、向こうの山が煙越しの如くくすんで見えます。
14:10。郷緑温泉(ごうろく、と読むようです)は、古風な茶系のおんぼろ旅館風。石畳の道をあがりきった宿の玄関のところの、筆書きみたいな暖簾の○○マークがちょっとイカしてます。
宿のおばあちゃんに案内され、お風呂へ向かいます。
まだ傷心の気持ちが残っていたイーダちゃんでしたが、風呂場のガラス戸をあけるやいなや、顔色がパッと変わりました。
ふたつの湯船があるきりの小さな風呂場。
だけどもこの香りは? 只事ちゃうゾ、コレは。
ガラス戸寄りの小さな湯船は源泉を暖めたもののようでした。しかし、そのむこうの、底がゴツゴツの岩になっている源泉湯は? これは、なんというスバラシサだろう。名湯の香りがガンガンしてきます。
入ってみた。そしたら、震えました。真賀温泉の幕湯のときみたいに。
泉温はぬるっ。とてもぬるいです。35度だそう。人間の平均体温よりやや低めくらい。超ゴツゴツの岩そのままの湯船に腰かけて、そんなぬる湯をじんわりと味わうわけなんですが、これがもう名湯! 全然、冷えてきたりしないんです。むしろ、身体の底のほうからじんわりじんわり次第にあったまってくるんです。
外の雨のザーザー具合を聞いているうちに、だんだんそのことが判ってきます。すると、もうこのお湯からは離れられない。
超々柔らかいお湯なんです。まろやかでいて芯のほうには強さもあって。でも瀬の香りはそんなにしない、無臭に近い単純泉のようですな。肌触りは極上のとーろとろ。足元の大岩のあちこちの隙間から、新鮮なお湯が次から次へと新しいあぶくになってやってきます。鮮度がもう違うんです。だから、得意技の鼻腔からの温泉吸いだっていくらでもできちゃう。まったく鼻腔も痛くならない。
は~ シ・ア・ワ・セ(^.^;>
まさか、これほどいい湯だとは夢にも思いませんでした。
奈良のにいちゃん、有難う。旅館のおばあちゃんにもこの感動を伝えようと必死になってお湯のことを褒め称えます。すると、おばあちゃんも嬉しかったのか、駐車場まで傘がないとずぶ濡れになるから、駐車場までこの傘もっていけ。何、そのへんに置いていってくれりゃあそれでいいから、なんて言いだしてくれたりして・・・。
ぼかあ、もう何もいえなかったなあ。
只、宿を出るおきには、もう玉造の傷は癒えておりました。本物の温泉の力って凄いもんですね。
郷緑温泉。またひとつ忘れられない温泉が増えました(^^
教訓:温泉の仇は温泉で取るべし。8人が参考にしています
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