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投稿日:2016年9月12日
露天は混浴に非ず (老神温泉 東明館(おいがみ とうめいかん))
sinさん
[入浴日: 2016年9月9日 / 2時間以内]
44.0点
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老神温泉に着いたのは午後2時過ぎであった。東秀館に行く予定であったが、東秀館の日帰り入浴受付が午後3時からだったので、急遽行き先を東明館に変更した。東明館の口コミには露天は混浴との情報もあって、実態が判らず訪ねるのを億劫に感じていたのだが、1時間近く待つのはもっと億劫に感じられたのだった。東明館の隣りには、専用の広い駐車場もある。入浴料は600円。
受付を済ますと、受付近くの100円返却式コインロッカーに貴重品を預けるよう案内を受ける。脱衣場には、籐籠しか無い。内湯は、つや消しの掛かった灰色の御影石造りで、8人ほどが入れる大きさである。無色透明なお湯が掛け流されており、湯温は42度ほどであった。見た目や写真では微白濁のお湯に見えるが、湯舟や周りの色などのせいでそのように見えるだけだ。源泉は老神温泉3号泉で、泉質は単純硫黄泉、ph8.15である。硫化水素イオン5.7mg、遊離硫化水素0.3mgを含有し、弱いがはっきりとした硫化水素臭を感じる。3号泉は、老神温泉の中で硫化水素イオンを一番多く含有する源泉である。他にナトリウムイオン、塩化物イオン、硫酸イオンの含有が比較的顕著と言える。和紙を細かくちぎったような湯の花が沈んでいるが、白と黒が入り混じったものや表と裏が白黒に分かれているものなどがあって面白い。湯口や湯口付近の底を指でなぞると真っ黒になる。分析書に硫化鉄は見えないので、付着したのは0.08mg含まれているマンガンであろう。
隣接して露天風呂が有る。自然石を組んだ細長い造りで、6人ほどが入れる大きさだ。湯温は40度強ほどで、はっきり無色透明のお湯と判る。片品川の渓谷に面しているのだろうが、残念ながら塀に囲まれていて眺望は望めない。
露天風呂は混浴ではなかった。経営母体が替わったとき男女別に造り変えたのであろうか。結果として、東明館に変更して良かったようである。
R120から老神温泉へ入る入口は、大きく二つある。老神温泉入口交差点と大原交差点である。老神温泉入口からのルートは古い温泉街を縦断するので、車が満足にすれ違えない細い道が続く。大原交差点からは、温泉街の中心まで広い道路で行ける。どちらを選ぶかは、もちろん個人の好みである。40人が参考にしています