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上信越高原国立公園の霧積川上流の山中にある一軒宿です。
「きりづみ館」の駐車場に車を置き、山道を1km(15分強)の急な山道を徒歩で登ります。
長野県地獄谷温泉「後楽館」や、宮城県花山村湯ノ倉温泉「湯栄館」のような道のり
です。急な昇り坂の為、行きは大変ですが、帰りは下りの為、苦になりません。
このような、環境ですので猿・カモシカ・熊・イノシシなどの生息地のため「熊よけの鈴」を
鳴らしながら行くと良いでしょう。
ちなみに、熊の対策として「声出せ・音出せ・光出せ」が有効のようです。
私は、これまで各地の山中等で4回程、熊に遭遇してしまった事があります。
山道を息を切らしながら、また、滑落に注意しながらの15分強の道のりの間、4組の人達と
とすれ違いました。
金湯館に着くと、旧水力発電用の水車や樋の様子が変わった様に思いました。
綺麗に整備された様な印象です。
2000.03.12ぶりの再訪です。
女将さんの話しによると、先の豪雨で「きりづみ館」付近と、特に、金湯館に続く、通行禁止
林道途中の道路崩壊個所はひどいく復興のメドがたたない為、現在宿泊を断っているそう
です。(きりずみ館までは。現在自動車通行可能です)
入浴後、お茶菓子付きのお茶の接待があります。
いたるところに、歴史を感じる資料など掲示されています。
源泉名 霧積温泉「入之湯」 泉質 カルシウム硫酸塩温泉 泉温39℃
成分総計 1822.14mg/㎏ 湧出量 300リットル/分 PH 8.2
無色透明・微硫黄臭・温湯・源泉掛け流し・循環濾過なし・加水なし・消毒なし・飲泉可
泡付きあり・湯にヌメリ感あり・ツルスベ・カランも源泉
男女別内湯各1のみ・露天風呂なし
昔は、碓氷温泉とも、霧積山温泉とも言われたようです。
なんの変哲もないタイル張りの変形浴槽が1つで、シンプルそのもので、風情等一切無し
の浴場です。排水溝に掛け流しの湯がジャンジャン吸い込まれていて嬉しくなります。
湯口は岩を積み上げた小さなものです。温泉成分で緑色を主流にこげ茶色にも染まり、
湯口の上にはコップが置かれています。
湯口から源泉がドンドコ投入され炭酸含有成分で湯が白く見えます。浴槽内の湯抜きの
蓋の紐まで大量の泡が付着し、こちらも白く見えます。
柔らかいツルスベの湯の湯に浸かっていると、
長野県田沢温泉の「有乳湯」共同浴場ほどではありませんが、足や腹など泡付きと泉質で
肌が銀色に見えます。
浴後も汗が引かず、浴後感もあり眠くなるほど、湯に「ちから」を感じます。
新鮮な極上温泉に、身も心もとろけそう。
お勧めです。
2007.09.16再訪13人が参考にしています