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投稿日:2009年10月15日
値段を考えれば満足 (湯守の宿 三之亟)
まぁく☆スリーさん [入浴日: 2009年10月13日 / 1泊]
44.0点
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44.0点
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33.0点
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33.0点
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44.0点
仙台と一関の出張の際にレンタカー使用で泊まりました。
仙台を16時40分頃に出て到着したのが18時半、約100キロの道のりでした。
告げていた時刻より30分遅れでの到着でしたが、夕食を19時からにしてもらい、入浴時間を配慮をしてくれたのは嬉しいです。
部屋は「藤の間」というフロントをそのまま突き当たりへ行った川沿いで、8畳に床の間と、広縁というか洗面台やテーブル、トイレなどがある部屋でそこそこの広さでした。
私はトイレが近い(頻尿??)なのでトイレ付きは有難いのですが、使用しようと思ったところ和式便器に筋のような汚れが・・・。
まさか、とは思いましたが念のためトイレットペーパーを棒状にして擦ってみると、案の定、先客の汚れでした!
いちいち指摘するのも面倒なので自分で洗いましたが、駅のトイレでもあるまいし、こんなことは初めてです。
気を取り直して岩風呂へ。
基本は混浴ですが、当日は男性客ばかりとのこと。行ってみると誰もいませんでしたが、すぐに男性客が来ました。
岩の湯は、深湯、中湯、高湯の3つが結構広めの屋内にあり、高い天井と大きな岩、一段高いところにある高湯と、なかなかの立体感です。
洗い場は浴場に入ってすぐの所に3つばかりで、一番端に座ると、ややもすると一段低い場所にある浴槽に落ちそうな狭い場所です。ちなみにシャワーも温泉っぽかったです。
深湯は深さ130cmとご主人より聞きましたが、6畳以上の広さです。大きく2段になっているうちの、深い方のごく一部が130cmで鉛温泉藤三旅館のように全体的に深い訳ではありません。
但し、川床の巨岩をくり貫いたと思われる浴槽は、白っぽい岩の模様が綺麗で透明感があります。
中湯との間には源泉があり、中湯は深湯より狭く浅いが熱い湯でした。また、高湯には打たせ湯があります。
食事は別の個室で、時間的にも冷えた料理かと思っていましたが、そこそこ温かい状態で提供されたのは有難いです。メインは牛しゃぶ、ローストビーフに何と鯉のステーキで、この他に鮎の塩焼きや前菜、小鉢、なめこ汁、茶碗蒸し、いちじくのデザート等がついて料は多め、味は手作り感ばっちりでした。
特に鯉のステーキは明らかに甘煮などより美味しく、鯉が苦手な人でも大丈夫だと思います。また、ローストビーフも添えられている玉葱のソティーとの相性が良かったです。
食後に露天風呂や再び岩の湯にも行きました。露天とは言っても塩ビ?の板で囲まれ簾もあるので半露天の感です。翌朝にも行きましたが川沿いといえど対岸にも住宅が結構あるので、仕方ないと思います。
また、夜の岩風呂は暗すぎ、という口コミがありましたが、ちゃんと照明がついていて適度な明るさでしたよ。
ひょうたん風呂は形がかわいいですが、広さからして貸切メインだと思います。
夜はせせらぎを聞きながら気持ちよく眠れました。
翌朝は朝風呂に入り散歩へ。
橋を渡って対岸まで歩きましたが、結構横に長い建物で増築を繰り返していることが判ります。
朝食は大広間で通常8時からと遅めなのですが、少しなら前倒しに応じてくれます。私は7時40分から摂りました。
メニューは湯豆腐、温泉卵、焼魚(ニシン?)、ほんの一口の納豆、小鉢、湯飲みに入った牛乳、漬物、なめこの味噌汁等です。
朝食もボリュームがあり、手作りにこだわっている感じです。
一人利用の場合、入湯税込みで9,600円です。
宿そのものはやや古く、はりぼて(?)のような所もありますし、注視すれば廊下や脱衣所に蜘蛛の巣があったりします。
でも宿の人の素朴さや料理、何より温泉は一万円以下でしたら満足できると思います。
秘湯を守る会のスタンプ帳にも工夫があって温かさを感じますよ。9人が参考にしています
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