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平日の夕刻の訪問。MaxValuというイオン系スーパーを中心とした複合施設の一環として営業している施設であり、買い物客等でなかなかの混雑。人気のほどが伺える。
会計の方式は靴ロッカーの鍵にバーコードが仕込まれており、館内での購入はすべてこちらを使用。帰りに入浴料金と合わせて清算するシステム。木の湯と石の湯が男女交替であり、当日は木の湯であった。
Openしてから間もない施設であるため、エントランス回りや脱衣所など、清潔に保たれており、従業員の接客マナーもしっかりしている。全体的に明るい雰囲気、最近よくあるスーパー銭湯のムードと呼んで差し支えないだろう。
ただし、湯の使い方には疑問が残る。源泉100%と銘打っており、等張性のナトリウム・カルシウム-塩化物泉である。源泉の温度が低いため、加温・循環・塩素消毒あり。緑褐色の湯は、確かに塩っぽく、浴後の肌のべたつきも食塩泉ならでは。体に負担の少ない等張性とあるが、それに関してはあまり感じず。残念ながら強い塩素臭を感じた。
内風呂は2種類の温泉浴槽と水風呂がある。どちらも40度超か。片方はジャグジーとなっている。サウナは高温と塩の2種類。洗い場は隅の方に「追いやられた」感じがして、圧迫感がある。使い捨ての髭剃りとハブラシが利用できるのがサービス。
露天は「源泉かけ流し」の壷湯が2つある。木の樽に湯が張られており、上部から冷たい源泉が注がれているが、底部からは加温された湯が注がれている。他の浴槽同様に塩素臭を感じる。これを「かけ流し」と呼ぶのは如何なものか。ちなみに底部に投入されている湯は、ほぼ中央付近、温度も高い。壷湯で「体育座り」をすると腿の裏に当たり不愉快。ずらすとまともに尻に当たり、これもよくない。
さらに露天のメイン浴槽にはお約束のテレビ。これがこの広い露天のすべてを支配している。音量が大きいので癒されない。露天にテレビは関西地域でも流行しており、私のような湯で癒されたい人種はうんざりしている。まあ風呂に入ってまでテレビに齧り付きたいという人種は存在しているのは理解しているが、せめて露天の一角だけに留め置き願いたいものだ。
他に、露天には庵の湯や寝湯等、施設としては充実している。例えば露天の床のコンクリートは固化する前に畳を押し付けて独特の模様をつけたり、2種類の寝湯も深さを変える事で肌あいを変えてみたりと、なかなか「芸が細かい」ところがある。そこまでの気遣いがあるならばこそ、サーブされる湯のクオリティに配慮していただきたいと思った次第。2人が参考にしています