- 温泉TOP
- >
- 関東
- >
- 群馬県
- >
- 万座
- >
- 湯の花旅館
- >
- 湯の花旅館の口コミ一覧
- >
- 湯の花旅館の口コミ のどかでエグい
-
コスモスが風に揺れるのどかなアプローチ。山あいの鄙びた温泉旅館の風情満点。玄関前には「三笠宮殿下御成りの宿」とあります。建物は意外な奥行きがあります。自炊の部屋がけっこうあるようです。「温泉博士」利用です。
案内されて浴場へ。混浴の露天岩風呂と男女別の内湯。天気もよく露天に入ろうかとも思いましたが、なにしろ廊下からガラっと引き戸を開けるとそのままお風呂という無防備な露天なので、ダンナだけ入ることに。女湯の脱衣所の窓を開けると露天が丸見え。何しろおおらかです。気にするなということでしょう。
内湯はちょっとエグい雰囲気です。木組みの浴場で湯船に向かって床に傾斜がついています。そしてお湯は、さるのこしかけや何かのツルなどの漢方の入った不気味な箱を通して湯船に落ちています。渋く濁った色で硫黄の匂いと漢方の匂いが入り混じった独特なお湯。湯口に茶碗が置いてあるので飲んでみました。意外に漢方の味はなく、ひたすら酸っぱい。万座の濃厚なお湯に浸かり窓の外ののんびりした風景を眺める。素晴らしいひととき。
壁にいろいろな文句が書いてあります。「たぬき節」という歌。湯の花旅館には夜ともなれば湯治橋を渡って狸が隊列を組んでやってくる。お客から刺身や山女魚のご馳走をもらうのだ。今日はどんなご馳走かな。。。ハハのんきだね、というような歌詞。
湯上り廊下のベンチに座ると、お客の書いた句がズラッと掲げられています。そのほか木札に「湯の花家族タヌキ一族 御奉呈 三笠宮殿下」なんてのも。面白いので館内の写真を撮ってると、ご主人が「これも撮ってよ」といろり端で食事ができる部屋に通してくれました。床の間に飾ってあるのは、日本一?のさるのこしかけ。うわ巨大ですねえ、としばしお話を拝聴。なかなかユニークなご主人です。ただのんきで鄙びた温泉というだけじゃなくて、ちょっと風変わりな雰囲気もあっておもしろい宿でした。1人が参考にしています