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万座キングの日進館さんにも程近く、手前隣には松屋ホテルさんという立地の湯の花旅館さん。近代化が進む万座で豊国館さんや松屋ホテルさんなどのように、伝統的な湯治宿の雰囲気を残す数すくない貴重な存在になっています。豪華な建物&設備とは無縁の鄙び系で根強いファンも多いのではないでしょうか。
誠実を絵に描いたようなご主人に受付をしてもらい早速浴室へゴー。ちょうど立ち寄りを終えて帰られる中高年の女性チーム5名と入れ違いになりました。お風呂は男女別の内湯+混浴露天が各一の構成。混浴ながら、お隣の松屋ホテルさんにはない露天があるのはグッドです。まずは内湯から。
伝統的な湯治場仕様の総木造りで鄙び感も高く湯情満点です。思わず顔がほころびます。湯温は体感44度のやや熱めですが、しっかりとした浴感ながら、湯はまったりとまろやかで、肌への当たりも良好です。加水はしていない様子で、万座独特の硫黄臭もムンムンと香ります。もう文句なしに気に入りました(笑)。しかもこちらの湯は湯船手前でサルノコシカケや松藤の蔓が入れられた湯溜めに一旦投入された後、湯船内に落とされるシステムです。実際の効能には個人差があるでしょうが、入浴者の健康を願う気持ちのこもったお湯であることは間違いありません。飲泉もできるとのことで一杯引っ掛けるとツンとした独特の風味があり、これまた独特のキノコ臭が感知できました。この日は特大のサルノコシカケを投入したばかりだったので、いつも以上に香りがたったようです。ちなみに松藤の蔓は神経痛に効くと言われているそうです。
一人で貸し切り状態を楽しんでいると、東京からいらっしゃったという中年男性二人組みが20Lのポリ容器を6つももって入ってこられ、入浴しながらサルノコシカケ源泉を汲んでおられました。なんでも血糖の持病を抱えてらっしゃるそうですが、毎日コップ一杯飲むと調子が良く、何年も前から湯の花旅館さんにお世話になっているとのこと。汲んだお湯は特に冷やす必要はなく、日のあたらない涼しいところにおいておけば二ヶ月以くらいはもつといっておられました。二ヶ月に一度の割合でプチ湯治に訪れているそうです。
しばらく温泉談義で花を咲かせた後、今度は混浴露天へ移動。一旦脱衣所から出なければなりませんが、すぐ側なので着替えずに突撃しちゃいました。途中から連れも合流し、混浴タイム。楕円形の石造りで6-7人サイズ。中高年の女性チームが入浴した後だったためか、かなり加水した状態で体感40度の温目。リラックスしながらのんびりと湯浴みさせていただきました。
入浴後にご主人から干しウメとサルノコシカケ茶をご馳走になりました。コシカケ以外にも高麗人参やササ、クコの実なんかも入っているそうです。ほろ苦いお茶はいかにも健康に良さそうで、干し梅も入浴後の塩分補給にもってこいでした。ご主人のお人柄といい、お宿の雰囲気といい、私好みの施設で、万座に来たら素通りできない存在になりました。湯情と人情のぬくもりあふれる湯の花旅館さんでした。
写真は上が外観、下が受付前にある囲炉裏コーナーです。帰りにこちらでお茶をいただきました。4人が参考にしています