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08'7月23日、二泊三日の旅の最後に、こちら「湯の花旅館」に宿泊しました。
温泉チャンプのG氏の本でこちらの宿のことは知りました。それまでは、「え~ 温泉にさるのこしかけなんて薬草を混ぜるなんて邪道。温泉の力がないからそんなことしてるんじゃないの?」なんて思っていたんですけどね、結果はひたすらGさんに感謝という結末になりました。というより、も~至上。ぼかあ、もしかしたらここ、万座でいちばん好きかもしれません(^^;>
まず、雨の中(僕が訪れたそのときは、たまたま豪雨だったのデス)に初めて見えてきた坂の上の宿の外貌に、まずワンダウン。だって、ほかに宿らしい宿もないし、宿の背後には広大な万座の高原がぱーっと開けてるんですから。
クルマから荷降ろししてると、なぜか雨がやんで、きらきらした夕刻の雨上がりの緑の濃い香りの草原に風がさわさわ。
すぐそこの空では鶯がほーほけきょ。
でもって・・・そこかしこから香ってくる硫黄の香りでしょ?
もー 言うことはなんもなかったですね。
「湯の花旅館」は湯治宿。僕の部屋は四畳半の狭ーい23号室でした。共同の炊事場を過ぎて、突き当りを左に折れてすぐの部屋。この手狭さがまたなんとも愛おしいこと。戸をあけたらすでにもう布団が敷かれてて、それがまた僕流のツボにハマり、布団の上でしばらく足をバタバタさせて悶絶しちゃいましたね。
お風呂も極上。
さるのこしかけの内湯は、僕の想像を超えたモノでした。
脱帽、そして感動。でも、まだ露天がありまする。この露天、超大らかで、内湯の籠に衣類を置きっぱにして、そのまますっぽんぽんで廊下を抜けていく混浴なんスけど・・・コレが、もう至上(ToT;>
石作りの十畳くらいのまーるいお風呂。もみじやら熊笹やらの草がまわりにいっぱい生えてます。一方には内湯の壁。(女湯の木造の壁であります)で、そのまえには、石作りのえびすさまの像が立ってます。
なんでも、いかりや長助さんなんかも、癌治療のためにこちらに長期滞在されたと聞きました。
ほかの湯治のお客さんなんかからも似たようなことを聞かされ、イーダちゃんははっと胸の底から敬虔な気持ちを呼びさまされる思いでした。ああ、そうか、忘れてた。温泉地っていうのはそもそもそーした場所だったんだよなあ。去年にいちど訪れた、玉川温泉の記憶がふっと思いだされたりもします。
いろんなことを考えて、硫黄含有量日本一の万座の濃ゆいお湯に浸かれば・・・ああ、心が溶けてゆく・・・。
熊笹の集落越しに見える夕空に、低ーく霧が被っています。それが西風に流され、山肌を滑っていく速度が超早い。高原の象徴のようなそんな光景に見とれつつ、肩まで浸かる極上の白濁湯。原泉を両手ですくって飲泉すれば、なんてキュートな酸っぱさだろう。鼻孔吸いを敢行しても、あまりのキュートさによろめきそうになるときめきミルキー硫黄泉。ああ、イーダちゃんはもう・・・もう・・・(ToT)
万座温泉「湯の花旅館」。やられました。KOです。イーダちゃんは貴方の偉大さの前に厳かに頭を垂れるのみ。
ブラボー万座、ブラボー「湯の花旅館」。
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