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万座は日景、恐山と並んで私の大好きな硫黄泉です。
日帰りでは何度となく行っている豊国館にやっと泊まる機会が得られました。目的は湯のみでしたので、全自炊をチョイス。
豊国館は立ち寄り可能な時間が8~19時と万座では長いのですが、露天での夕暮れや闇夜に星を見ながら入りたかったんです。
夜半には気温は15℃前後まで下回り、やや深めの湯舟に浸かっては脇に寝そべって空を仰ぎ見ることの繰り返し。
芳しい硫黄の香りを思いっきり吸い込んだり、時折苦湯を口にしてみたり、宿泊だからこそ得られる開放感を味わいました。
朝5時、既に何人かが内湯で朝風呂を楽しんでおりました。その中の常連客によれば、3月の地震後、湯の投入量が増し、湯温も上昇したそうです。そのせいか、露天は夜の間に入れないくらい熱くなっていました。
チェックアウト前にもう一浴びし、すっかり全身に硫黄臭をまとい宿を出ました。
陳腐な表現ではありますが、万座はやっぱり素晴らしい。21人が参考にしています