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西の河原通りを通るたびに、気になっていたお宿、昨年の11月、ようやく宿泊しました。
草津十二湯に数えられるという自家源泉「君子(くんし)の湯」が私を待っていました!
木造りの浴室は広くはありませんが、湯小屋という雰囲気でとってもおちつきます。
女湯の浴槽は1つ。3~4人くらいが限度かな。(男湯は2つに仕切ってあるようです。)
草津の湯はどこも気合を入れて入るのですが、そんな気合は無用でした。
泉温55℃というお湯は、浴槽では41℃くらいになってふんわりと白濁しています。
草津にしては珍しく長湯でき、柔らかーいお湯です。
新たな草津を発見した思いで幸せになります。
湯口のお湯を手に掛けつつ、ふと上を見やると、湯気を逃がすための煙突のようなものがあります。
もちろん、これも木づくり。
湯気に陽があたって、いい雰囲気です。
(写真よりも雰囲気は明るいです。)
「千寿の湯」という別棟の宿泊者用湯小屋もあり、これは無料で貸切れます。
(草津の湯は熱くないと!という方は物足りないかもしれませんが、草津好きにはぜひ味わって欲しいお湯です。)
もうひとつ、大満足だったのが、お料理です。
旬の食材が、和洋折衷など工夫されて、出来立て熱々で出てきます。きっと愛情を感じられるはずです。
サービスはつかず、離れず、シンプルですが、女将さんのさっぱりとした、それでいてあったかいお母さんのような雰囲気が、
この宿を一段と居心地のよいものにしていると思いました。
江戸時代の草津の地図にも載っている老舗のようですが、家庭的な雰囲気もあり、隠れ家発見という感じです。
人気が出て混んでしまうのも心配なので、このまま、ゆっくりと静かにあのお湯とお味を守って欲しいと願っています・・・。3人が参考にしています