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草津といえば日本を代表する湯場の一つですが、その記念すべき初陣を飾ることになったのが、こちら「こぶしの湯共同浴場」です。草津には夜に連れと突撃し、共同湯めぐりをしながら、眠くなったらそのまま車中泊というパターンが多いのですが、初訪問の際も夜中の突撃となりました。
高速を降り、途中の山中で日本カモシカとも遭遇し国道292号経て六合方面から草津入り。六合方面からだと最初にお目見えする湯です。草津の繁華街からも遠い住宅街で、夜は何気に寂しげな雰囲気ですが、国道292号からも見えるので容易に発見できました。
こぶしの湯は草津にある18箇所の共同湯で最後に建てられた湯だそうで、脱衣所に張られていた張り紙によれば、長年に渡って町に嘆願し、ようやく建設され、地元住民が大切に管理されているとのこと。これは心して入らなければならないと身が引き締まります。
浴室に入るとものすごい熱気でムンムン。湯船にはドカドカト源泉が注がれ、ザーザーと疑いようのない源泉掛け流し状態。湯船は4~5人サイズ。コンクリ造りですが、縁には天然木を配して温かみがあります。窓の奥には小さいながらもちょっとした庭も造られ、共同湯とは思えない心尽くしです。深夜だったこともあり、終始貸し切り状態。
いよいよ記念すべき草津の初入湯となりましたが、めちゃめちゃ熱い。湯船で体感45度以上、源泉が50度と言ったところ。とりあえず源泉を止めて湯揉み&ホースで少々加水。すぐに入れる温度になりましたが、浴感はヘビーで強烈な印象。源泉は草津のランボー(と私が勝手に呼んでいる)万代鉱泉。鮮度もあり湯力は半端ではないです。ようやく湯になれてきたと思っていたら、今度は素肌(自分的には毛穴)がビリビリと低周波を浴びたように痛みだした。思わず「またビリ、またビリ、どーしてビリビリ!?」と「Mr.BOO!」(広川太一郎吹き替え版)を彷彿とさせる名台詞を口にし、名湯草津の洗礼を浴びてしまいました。
酸性度の高さと鮮度の良さ抜群でした。浴後は頭のてっぺんからつま先まで、ジンジンと温まり、なんだか名峰の頂を制覇したような達成感に酔いしれました。そして、草津にどっぷりとはまってしまいそうな予感を胸に湯小屋を後にしました。後にこの予感は見事に的中することになります(笑)。
※写真は上が草津手前の国道で遭遇したカモシカ君。悠然と道路を横切り山中に消えていきました。下は湯小屋外観です。3人が参考にしています