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ここも随分と山奥にあり、秘湯とおぼしき場所ではあるのだが、施設は近代的なもの。ここで食事も兼ねたところ、食事処から広々とした川の流域を眺めることができ、景色は優れものである。湯の口温泉までのトロッコ列車の発着駅でもあるが、残念ながらトンネル工事のため現在は運休している。
本館の浴場は水着着用ゾーンであり、施設入口へ向かう右側にそれが目に入る。ガラス面がやたら大きく浴場にすれば随分オープンな施設で、そのうえ中には女性の姿が見えたので驚いたが、よく見てみると水着着用で入浴している。
「やすらぎの湯」は入鹿温泉を泉源とするアルカリ性単純泉、残念なことに循環湯で、天然温泉特有の香りなど塩素消毒によって飛んでしまっている。若干のツルヌル感が残る程度で、白湯と大差ない。
観景面からは、露天風呂が優れるけれど、内湯に比べ更に強い塩素臭に苛まれることになる。こんな山奥まで来て、塩素風呂に入る哀しさを味わえる寂しき入浴施設。景色は抜群なのに温泉利用方法が残念。源泉の有り難味を生かして欲しいと思う。
この施設での唯一の優れものは、土産物売場にあった一袋100円のみかんでこれは重宝した。甘いし安い。もっと買い占めればよかったと後悔した次第。1人が参考にしています