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投稿日:2006年1月17日
「柘榴口」までありました (【第4回全国おふろ甲子園優勝】源泉湯 燈屋(あかりや))
湯素人さん [入浴日: - / - ]
44.0点
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2006/01/16入湯。
本当に街中にある湯ですが、一歩中に入ると江戸時代にタイムスリップします。
全館、徹底的に木を使った造りで古色を出し、生け垣やつくばい、踏み石に至るまで和のスタイルを徹底的に貫き、まさに「湯屋」と呼ぶにふさわしい雰囲気が漂っています。
露天の一角には「釜蒸風呂」というものがあるのですが、ここも江戸時代(特に初期)に一般的銭湯だった蒸し風呂を、中温ミストサウナを使って上手に再現してありました。
この「釜蒸風呂」入り口は、普通のドアの半分ほどの高さしかない小さなものをわざわざ作ってありましたが、これは「柘榴口(ざくろぐち)」と呼ばれる江戸の銭湯特有のもので、蒸気が外に逃げないようにわざわざ小さくしてあったそうです。そこまで再現する凝りようにまたまた驚き。しかも、そういう説明は一切書かれていないのが粋ですね。
湯もいいですが、それに頼らずに総合的に楽しんでもらおうという、新興の湯の意気込みが感ぜられる、なかなかの温泉でした。
※余談ですが「柘榴口」の由来は、昔は鏡を拭くのに柘榴の汁を使ったそうです。『鏡を拭くのに要る』→『鏡要る』→『屈(かが)み入る』。入り口が低いので、かがんで入るという洒落。うう~ん、これも粋。13人が参考にしています
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