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源泉かけ流しが売りのこのスーパー銭湯は、私にとってはすっかりお気に入りであるが、私が訪問するのは平日の夜間ということも関係しているのかもしれないけれど、いつも空いているといった印象が否めない。温泉本来の姿勢を全うしているこの施設が営業上苦戦し、循環浴槽に大量の塩素を入れた露天の浴槽にテレビなどしつらえて、たくさんの入浴客を獲得している一般のスーパー銭湯を尻目に、私はごまめの歯軋りといった状態。スーパー銭湯経営の戦略としては、食事処や岩盤浴など様々なものがそろう施設を準備するのがよろしく、あまりに正直で本格派過ぎると哀しいかな、万人受けしないのだろうか。日本人が温泉好きなのは確かだけれども、文化的成熟度はこの程度なのである。
久々に檜風呂の方に入浴したところ、若干以前と泉質が変化したように見受けられた。私は石風呂の露天エリアにある自然石くりぬき風呂がお気に入りであるので、濃厚な湯をいつも堪能していたから余計に感じられるのかもしれないが、塩辛さが減り、苦味が増した感がある。檜風呂では一番泉質良好な樽風呂に浸かりながらも、やや泉質面で個性が薄れたように感じたのは残念。
尤も、日々味覚や芳香が異なるのはかけ流しの天然温泉である証拠であるので、ほとんど否定的意味合いはない。
温泉好きの方々には常連化しているだろうと思しき華の湯、私も「迷ったときには華の湯」といった利用の仕方である。この毅然とした方針のまま経営的にも成就してもらいたいと、部外者ながら切実に思う次第。悪貨が良貨を駆逐するのを見るのは忍びないから。0人が参考にしています






