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早朝7時に入浴。温泉街の上り坂を行くと、左手に細い階段が山肌に沿って伸びている。見あげた先にひっそりと佇む庵が聖天様露天風呂だ。百円玉を入れると「チーン」と響き渡るシンプルな支払機の音色が、裏手に祭られている聖天様の雰囲気とあいまって神々しさすら感じる。
朝一番の聖天様の湯は熱い。熱湯と言っても過言ではないほどで、あとの人に申し訳ないと思いながらも、ホースの水で調節しなければ、とても入浴できないだろう。入ってしまえば、筆舌に尽くしがたい。ひとりで浸かれば、静寂の中で極上の非日常感が味わえる。0人が参考にしています