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旅情がただよう美しい木造の宿ですが、川端康成の『伊豆の踊子』の世界と頭の中で混じり合って、すばらしさが2倍にも3倍にも感じられます。川端康成が一高生時代にこの宿に泊まったことがあり、その体験をもとにして『伊豆の踊子』が書かれたのだそうです。その部屋は現在も残っていて、写真の2階のとろこです。この部屋に泊まっているお客さんがいなかったので、なかも見学させていただきました。
客室は新しく快適な和室です。お風呂は夕方以降は貸切制になっていて、榧のマス風呂も、露天風呂つきの岩風呂も、貸切で入ることができます。料理も伊豆の海の幸をふんだんに。サービスも素朴で暖かくてよかったです。川の向こうで山口百恵が手を振っている夢を見ながら寝ました。久々の満点です(2007年11月宿泊)。
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