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いきたいなあいきたいなあと思いつつなかなかいけなかった河津の「福田家」さんに、07'9/2日曜の16:00、とうとう日帰りでいってまいりました。
この日は高速の海老名インターのガススタンドで後輪のタイヤのパンクをスタンドのおっちゃんの慧眼で運よく発見され、(原因は釘。空気は半分抜けていた。あとちょい走ったらバーストしていたそうです)タイヤ交換、お礼、なんやかんやで結果的にはえらい金と時間を食ったドライヴとなってしまったのですが、いやいや、やっぱ、ど~したって温泉はいいですよ(^^;>
僕、福田家さんの前には、ひさびさ、北川温泉の黒根岩風呂に寄りましてね、海を見ながらの塩ッ辛い混浴湯浴みをじゅうぶん楽しんでから夕刻の河津をゆっくり訪れたんです。
河津の町を^ぎゅわ~ん^と新タイヤで走り、風景がどんどんほっこりしていって、細かい路地をくねくねと下ってゆくと、ああ、あったあった、ここがあの「踊り子」の宿なんですか。
僕、「福田家」さんを見るのは初めてだったのですが、ふしぎと初めて見るという気がしない。前にどこかで見かけたことがあるような気がする。いわゆるデジャヴというやつですか。川端さんの文章力のせいというだけでもなくて、なんか、ここ、日本人の原風景っていうんですか? 川と橋と山と木と夕と・・・日本人の感性の弦線をほどよくくすぐる、どこか懐かしい風景なわけなんですよ。
日曜の夕遅くってせいもあってか、湯浴みのお客は僕だけでした。ひと懐っこいおかみさんと話します。こちら、あの太宰修さんもお泊りになってるんですよ。へえ、それは知らなかった・・・エトセトラ、エトセトラ・・・(^。^;)
川端さんも浸かった明治築のこちらの萱のマス風呂は、もう、至福。超よかったあ。
ただ、こちら河津のお湯は、これより標高の高い湯ヶ島のお湯と比べるといくらか瀬の香りが強いように感じられました。そのぶん野趣に溢れてる感じ。尚、こちら、飲温も可能なり。ごっくんすれば、ああ、うまい・・・。
飲泉して、身体の芯まで思う存分あったまって、宿をあとにてくてくと露地を上ると、ああ、河津の町の夕暮れです。農協の鐘が鳴って、そのしみじみする調べを背で聞きながら、手ぬぐい肩がけのイーダちゃんはゆっくりと、やや名残惜しげに帰りの愛車の運転席に乗り込んだのでありました・・・。8人が参考にしています