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<旨い魚が棲む宿>のキャッチフレーズに魅かれ東京からの帰路に、初めて稲取を訪れました。
4年ほど前にリニュアルされたそうで、団体さんで混雑する広いロビーも無く、中規模ならではの静かで落ち着いた宿でした。階上の風呂、特に屋上の露天風呂の施設は期待以上!、満足感に浸りました。
楽しみは夕食。テーブルには十数種類の器や皿が並んでいました。魚が売り物のはずだからまず最初に箸を付けたのがお造り。新鮮な筈の魚の色合いがどうもおかしい。5種類の魚の味が全て水っぽく旨みが味わえない。調理した時間が問題でおそらく数時間前で冷蔵保存していたようだ。これは落第。次にこれも売り物の魚介の網焼き。串に刺した子蛸や帆立貝も湯通ししたものを数時間冷蔵保存したもので、素材の旨みが全く感じられません。これも落第。調理に手が込んだものもありましたが器や皿に盛られたもの全て、どれひとつ美味しいもの、印象に残るものはありませんでした。こんな宿も珍しい。
素材、調理に吟味が必要と、同時に料理の品数を少し減らしても美味しいものを供してほしい。
現在の宿泊料金で施設については友人に推薦できるが、料理については推薦出来ないのが私の正直な感想です。(22/11/2006)2人が参考にしています