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木津川上流の山里に位置する入浴施設、まだ新しく、大阪からでも西名阪・名阪国道を利用すると意外と便利であるため、利用者が多い。3連休の中日、クリスマスイブに赴いたところ、予想に反してさほど混雑はしていなかった。
都会のスーパー銭湯に比べると、入浴施設は小振りなもの。冬場であったためか、浴室内は蒸気で視界が甚だ悪い状態、早速源泉かけ流し浴槽を見つけて入浴してみると、ぬるい水風呂といった感覚で、厳寒の折は長湯できない。循環湯の主浴槽と交互に入浴した。源泉かけ流し浴槽は大人がせいぜい3人入ればいっぱいになる程度の狭いもので、夏場はさぞ争奪戦が激しかろう。
お湯は一般的な重曹泉でややツルヌル感がある。炭酸分は少ないのか、身体に沢山泡が付着するほどのものではない。色合いは薄い褐色で、やや塩味がする。主浴槽でも味覚は変わらないが、源泉浴槽以外はしっかりと塩素臭がする。循環・塩素消毒の湯である。ただ、断続的に源泉が注入されるシステムなので、半循環といってよい。
露天エリアにサウナがあり、随分と小振りなもので、沢山の人数は入りきれない。横についている水風呂も小さなもの。露天風呂もすべて循環・塩素消毒の湯、要するに源泉浴槽以外はすべて循環利用され、塩素消毒が施されている。どうせなら源泉かけ流しの湯を堪能したいのが人情で、一方では浴槽がやたら狭いので悩ましいところ。神戸の温泉銭湯でも同様の悩ましさがあるが、神戸では客層が温泉慣れしているというか、洗練されているというか、独占する不届き者はほとんど見当たらない一方、こちらはどうもいけない。また、泉質も悪くはないが、個性もない。
タオルとバスタオルは貸してくれるので、手ぶらでも入浴可能、湯上りは健康的な野菜ジュースなど販売しており、家族連れで一日愉しむには悪くないだろうが、温泉好きが好んで赴く施設ではない。飲泉場にコップが置いてないのも残念。1人が参考にしています