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湧出量は豊富だが、湯に個性が欠ける。単純泉は白湯と判別しにくいのが難点で、ここも同様。特に内湯は白湯とどう異なるのか判然としない。
露天エリアにはツボ湯が二種類と、檜風呂、せせらぎ湯と称せられる露天の岩風呂、加えてイオウ岩塩の湯があるが、このうちツボ湯と檜風呂が源泉かけ流しである。湯温は33度と低く、夏場なら極めて快適に長風呂ができそうなのだが、厳寒の折、しかも夜間に利用したため、風邪を引きそうなほどの湯温であった。
イオウ岩塩の湯とせせらぎの湯は湯温が高いので、大盛況であり、さすがにツボ湯は空きの時間が長かった。イオウ岩塩の湯で身体を温めた後に源泉かけ流しのツボ湯や檜風呂に浸かる交互浴はなかなか快適である。
なお、内湯のスペースにサウナが3種類あり、冷凍サウナがあるのは珍しい。ここの姉妹湯である「箕輪の里」のものと同じもの。要するに冷蔵庫の中に入るのと同じ。
源泉かけ流しの努力は買うし、加温・加水していない浴槽があることは素晴らしいと思うが、いかんせん湯に個性が薄い。無色透明無味無臭の湯だ。天然温泉のかけ流しなら、少しは硫化水素臭とか金気臭がして然るべきだが、ここの湯は完璧に無臭なのだ。尤も、他の浴槽がしっかり塩素の香りゆえ、無臭を喜ぶべきかもしれないが。0人が参考にしています