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リニュアル後天然温泉が導入されたと聞いて、入浴してみた。以前は人工泉や酒樽風呂などを売りにした、ただ大きいだけの平凡な施設だったが、天然温泉の利用や、塩サウナに塩が常設されたことなどで、他店と競い合う条件が整備されたとも言える。
天然温泉は内湯の主浴槽と露天エリアの岩風呂及び壷湯に注がれている。以前内湯の主浴槽は白湯であり、露天の岩風呂は人工泉、壷湯は確か酒風呂だったと記憶しているが、すべて天然温泉の浴槽となった。
単純泉で無個性な湯であるため、循環・塩素消毒が施された主浴槽と岩風呂の浴感や香気は特段天然温泉を実感するものではない。そもそもこんな大きな浴槽に天然温泉を供給するのだから必然的に循環利用となり、塩素消毒もやむを得まい。ただ一つ、源泉かけ流しを謳った壷湯に注目してみたけれど、どうも香気に天然温泉が感じられない。塩素臭がするのである。
壷湯は三つあり、それぞれに入浴してみたところ、たまたま私の利用時には向かって右の浴槽に注入されている湯にのみ天然温泉の臭気を感じた。たとえ濾過せずかけ流しても塩素を入れれば温泉は死ぬ。
残念ながらリニュアル後も大きな期待を持てないようだ。それにつけても、これだけ都会地にスーパー銭湯の類が乱立すると、経営も大変だと思う。淘汰の時代はもう来ている。0人が参考にしています