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まずもって、370円の価格に感心、天然温泉を有し、かつ他のスーパー銭湯と遜色ない設備を有しながらのこの価格は驚きに値する。スーパー銭湯銀座とおぼしきこの周辺で勝ち組になるための価格戦略にしても、周辺の利用者にとっては安いに越したことはない、有難いこと。
極楽湯の尼崎店と奈良店にも入浴したが、設備内容は尼崎店に近い。充実度は尼崎店、東大阪店、奈良店の順、奈良店は人工泉を使用していながら550円、尼崎店は天然温泉で、かつ設備が充実しているが650円であり、東大阪店のコストパフォーマンスは相当高いと言わねばならない。割安感は格別だ。
内湯の主浴槽と、露天の岩風呂には、城崎温泉と同じ泉質のナトリウム・カルシウム・塩化物温泉が注がれ、なめてみると、相当な塩辛さと苦さで、天然温泉であることをアピール。塩素臭があるのはご愛嬌、スーパー銭湯で塩素臭のしない湯など皆無である。
広い水風呂、温度の高い釜風呂など、造りにソツがないのはさすがに極楽湯、スーパー銭湯としては十分に合格だろう。ただ、これだけの大盛況ゆえ塩素消毒はやむを得ないながら、あまりにも臭気が強く、天然温泉の良さが半減、人の多さと相俟って、もう少し価格が高くても、静かな雰囲気で柔らかな湯につかりたいというのは贅沢な望みであろうか。0人が参考にしています