-
投稿日:2011年6月2日
雨期の秀明館 (姥子温泉 秀明館(うばこおんせん))
アフリカーナさん
[入浴日: 2010年6月2日 / 2時間以内]
55.0点
-
55.0点
-
55.0点
-
0 - 点
-
0 - 点
楽しみな季節がやってきた。梅雨の秀明館は一度体験するとやめられない。一年前にここを知り、すでに5、6回は訪れたと思う。周辺は自然しかなく、湯本の喧騒とは一切無縁。霧の中の秀明館は神社の境内ようにピンと張り詰めた空気を感じる。とても神聖な気持ちになるのだ。館内は古きよき湯治場の雰囲気を残しつつも非常にセンスよく改装されていて、さすがは天山と脱帽する。脱衣所に入ると目の前が浴室だ。浴室に目をやると、巨大な岩がしめ繩で飾られている。なんとも言えない神聖さが漂う。その岩の下からは滝のようにお湯が流れだしていて、満々と湯をたたえた岩の湯壷からお湯が溢れ出している。そして木枠の風呂が2つ並んでいて、左側の湯舟に湯壷から溢れ出したお湯が流れこんでいる。右手の湯舟には無骨な金属パイプから温めの湯が流れていた。ここは雨量によって湯量が左右されるため、狙い目は梅雨時である。この時期の湯量たるや半端ではなく、岩盤の湯壷からは決壊したダムの如くお湯が湧きだし洗い場を流れていく。洗い場の湯の深さは軽く5cmはあるだろうか。栃木県の北湯、山梨県の玉川温泉よりも凄まじい湯量。トドになりたくなる衝動に駆られるが、湯温がハンパないので無理。今は熱交換された湯舟があり、適温で浸かることができるが、昔の人はこの灼熱湯にどうやって浸かっていたのだろうか。当然湯は新鮮そのもの。酸性の少しすっぱいお湯は上品で湯上がりはすっきりと汗が引く。湯上がりは涌き水を飲んでから休憩室でマッサージ機で体をほぐしてから昼寝。そして仕上げにもうひとっ風呂。これで癒されない人はあまりいないのではないか?静かに温泉で癒されたい人には最高の場所だと思う。
32人が参考にしています