-
投稿日:2006年12月7日
湯の花の薫り高き箱根の名湯 (鶴鳴館 松坂屋本店(旧 松坂屋本店))
fmartさん [入浴日: - / - ]
55.0点
-
0 - 点
-
0 - 点
-
0 - 点
-
0 - 点
箱根七湯の硫黄泉の中で最も効能が高いといわれているのがこの芦ノ湯・松坂屋本店の湯だそうです。
江戸初期の開業以来、その泉質の良さから歌川広重の版画にも描かれたり現皇太子や幾多の歌人文豪の定宿になっているとのこと、、。
と書きましたが、じつは芦の湯、、始めて行きました。
初めての芦の湯、箱根の山には今にも雪が降り出しそうな冷たい風が吹き通していました。
他の箱根の温泉とは雰囲気が違いゆったりした芦の湯温泉街。
それぞれ敷地が広々としていて古くからの旅館が多いようです。
大きな門を入っていくとちょうど運良く?松坂屋本店は「日帰り入浴可能」の看板。
(ちなみに日帰り入浴は午後2時からだそうで、それまでは清掃などが行われているようです。)
老舗旅館というと入りにくい雰囲気がありますがここはなぜだか玄関にも優しい雰囲気を感じました。打ち水のある玄関を入って番頭さんに日帰り入浴料千円を支払い、本館から別棟にある温泉へ。敷地内に鎌倉古道が通っているとのことでその道を壊さないために別棟(浴場)への廊下は地下道になっています。
苔むした庭には明治2年の木戸孝充と西郷隆盛の会見の碑が、、。
決して広くない温泉で、内湯のみですが浴場へ入ると極上の心地よい硫黄の香りがありました。浴槽はやや温めと熱めの2つ。2つ合わせて10人は入れる広さです。
トクトクと流し込まれる湯は緑がかった湯で手ですくうと湯の花が満開に。硫黄泉というと酸性の湯と思いがちですが松坂屋の湯質はアルカリ性の硫黄泉でとても珍しいものだそうで刺激のない優しい湯でした。 飲用も可だそうで湯口にはカップも置かれています。
やはり硫黄泉好きだなぁ、、ポカポカの温まり感と後まで残るツルスベ感は特上ものでした!
休憩所がない、髪を洗えない、ドライヤーがない、、と確かに何でも揃った温泉に慣れてしまうと不満もあるとは思いますが私はこんな温泉が好きですし大事にしたいと思いました。
でもこういうところにもペットボトルの飲み物を持ち込み、さらに湯舟の縁に寝転んでみたり、、とスーパー銭湯でよく見かける行為をしちゃう人がいるんですね。
それだけは残念でした。2人が参考にしています
-