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10月1日、島根湯治の旅の一泊目がここでした。
ここにしたのは友人の薦めがあったから。
御前湯を出て、さて今宵の宿に向かおうと坂を上がりだしました。事前に見ていた手描きの地図では御前湯の前の坂道を上がったところのように描かれていたので数分で着くかなと思っていたのですが、ふと右をみると「よしだや」の看板があって拍子抜け。御前湯の隣にあったのです。
有福は小さな温泉街です。部屋から外を見ると、道を挟んでホテル樋口があるし、御前湯の他の外湯であるやよい湯もさつき湯もここから歩いて2,3分で着きます。温泉街といえば普通いかがわしい感じの店があったり派手な土産物屋があったりするのですが、そういった類の店はなく、温泉街と言うよりは温泉の集落といった趣きです。
有福では三つの外湯も入ったんですが、湯のぬめりという観点からいえば自家源泉であるここ「よしだや」が最高ではないでしょうか。浴槽のなかのタイルもツルツルしているんですから。数人で一杯になる湯船が男女それぞれひとつづつあるだけですが、宿泊中数度入りましたがいつも貸切で使えたこともあり、満足です。
部屋は古びているものの一人でゆっくりするには十分、夕食・朝食とも部屋出し、これで平日一泊10650円は安い。
自家源泉の湯を練りこんだという「よしだや」オリジナルの石鹸を土産に買いました。
鄙び系温泉地が好みな方にはお勧めの有福であり「よしだや」です。9人が参考にしています