日常から隔離された癒しの温泉郷
[大分県] 砂湯温泉(旧:中央温泉)
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
趣味は登山。下山後の温泉は最高です。
大分県を中心に週一の温泉習慣を実践中。
大分県と言えば「別府八湯」「由布院温泉」「長湯温泉」などが有名ですが、「湯平温泉」も鎌倉時代より続く温泉郷として知られています。
場所は由布院温泉の近所になりますが、由布院とは違い山の中に静かに栄えています。石畳の坂の両脇に旅館が立ち並び、昔の古き良き景観がそのまま残っています。
その温泉郷に沿って花合野川が轟音をたてて流れており、その音は湯平温泉郷全体に響き渡っています。立地的な感覚も重なり、下界とは隔離された特別な空間と意識してしまいます。温泉に浸からずとも石畳を歩くだけで、日々の精神的な疲れが無くなり気持ちが晴れやかになるようです。
温泉郷の散策も楽しみのひとつ
湯平温泉には5つの共同浴場があります。今回はその中のひとつ「砂湯温泉」に入浴しました。石畳から小道に入り、小橋で花合野川を越えた先に建っています。水面スレスレに建っている為、初めて訪れたときはビックリしました。雰囲気のある路地裏に入り、川を越える為、冒険心をくすぐられるような感じもします。
いざ、入浴!
無人の温泉です。ボックスに200円を投入し中へ入ります。脱衣所と浴室は一体となっており、間に隔て板が設置されています。浴室は私以外誰もいません。逸る気持ちを抑えつつ、かけ湯を行い、いざ入浴!
ざぶ~んと極上の湯が溢れ出ます。何という贅沢でしょう。少し熱めの湯が全身をチクチク刺すように刺激し、誰もいない空間で一人「あぁぁあぁぁぁぁ~」と雄叫びが上がります。それと同時に特別感と満足感も押し寄せてきます。川の轟音が絶えず聴こえてきます。それも良い!若干塩っ気があるようで、入浴後も身体がポカポカ心地良かったです。一人リラックスして砂湯温泉を楽しむことができました。
<概要>
施設名:砂湯温泉
泉質:ナトリウム-塩化物泉
pH値:8.4
(源泉温度が高い為、加水を行う旨の表示がありました)
湯平温泉は旅館が沢山ありますので宿泊も可能です。ここには日常の慌ただしさはありません。あるのは石畳と古き良き景観、歴史と木々、川と温泉です。下界から隔離されている温泉郷、しかしそれが魅力で素敵な温泉郷です。「一日中ここで過ごすことができたらどんなに幸せだろう」とつい考えてしまいます。大分県の観光を検討されている方で、純粋に「時」を楽しみたい方は、湯平温泉は如何でしょうか。