甲府屈指の泡付きモール泉!もちろんドバドバかけ流し!
[山梨県] ホテル昭和
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
今年のゴールデンウィークは、甲府周辺の湯めぐりの旅へ。
かけ流しの良質な温泉が多すぎるため、今回は1泊2日での湯めぐりでした。その宿泊地として選んだのが、甲府屈指の良質なモール泉で評判の「ホテル昭和」。甲府昭和インターから、わずか1分のビジネスホテルです。甲府市街は、立ち寄り入浴可のビジネスホテルが多い中、「ホテル昭和」は宿泊者限定。ホテル選びは即決でした。
国道沿いに堂々と佇む
山梨県を真っ二つに横切る国道20号。商業施設やビジネスホテル、有名レストランチェーンの店舗等、大型で目立つ建物が道路の左右に立ち並ぶ中、「ホテル昭和」も負けず劣らず、堂々と佇んでいます。
白を基調とする3階建ての外観は、どことなく昭和の香り漂う雰囲気。場所柄コンビニやスーパー、食事処等も近くに多く、素泊まりで宿泊する方も多いんだそうです。
レトロな雰囲気の大浴場
大浴場は男女で1ヶ所のため、時間帯で男女が分かれている珍しいタイプ。ビジネスホテルの性質上、男性客が多いためか、男性用の時間帯が長く設定されています。
浴室は内湯のみですが、天井も高く開放的なつくり。白のタイルがどこかレトロで、外観同様昭和の風情を感じます。また、浴槽の種類は意外と豊富で、加温かけ流しの大浴槽、完全かけ流しの小浴槽のほか、サウナ、水風呂に、あまり見かけたこのない「冷凍室」なるものまで完備されています。
ドバドバかけ流しであふれまくる小浴槽
浴室の扉をあけた瞬間から感じる、モールと金気の香りに高揚しつつ、湯浴みを開始。シャワー、カランにまで源泉を使用しているレベルの高さは、さすがです。
その中でも強烈なインパクトだったのが、画像の小浴槽。加温・加水のない完全かけ流しの「源泉」がドバドバ注がれ、捨てるようにお湯が溢れている衝撃の風景です。湯口からは、はっきり金気とモール、硫黄の香りを感じ、浸かるとツルツルスベスベ。そして、一瞬で細かい泡に包まれ、体中真っ白。鮮度抜群の極上モール泉に、心も体もノックアウトです。
ちなみに、この個性で泉質は単純温泉。飲むと、薄甘ダシ味に薄塩玉子味の、フルーティーな飲み口が最高でした。
ここは、宿泊者限定のためか、どの時間帯でも混み合うこともなく、じっくり源泉と対峙することができます。
朝食は「無料」で付きますが…
素泊まりでも無料朝食が付く「ホテル昭和」。種類も多く、ありがたいのですが、今回は380円を支払い、定食を注文しました。
ご飯、みそ汁、シャケ、納豆、玉子、のり、小鉢、漬物のシンプルな「和定食」ですが、このラインナップは間違いなし!ご飯は地元山梨県産で、「幻の特A米」といわれる「武川米」を使用。プラス380円で、ちょっとリッチな気分と、美味しいご飯を味わえます。