道東の完全源泉掛け流し酸性泉「川湯温泉 欣喜湯」
[北海道] お宿 欣喜湯(旧 川湯ホテルプラザ)
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
神奈川県在住の温泉ソムリエブロガー。
ゴルフ・スノボ・ダイビング・レーシングカートの趣味を経て、現在は温泉に夢中な自由人。楽してきれいになるズボラ温泉美容道を探求中!
7月の海の日連休に、北海道の道東に旅行に行ってきました。
初日は女満別空港から網走を観光して知床のウトロに宿泊、翌日は知床をクルーズで観光し、野湯に入りながら羅臼、宿泊は川湯温泉。
最終日は摩周湖・屈斜路湖・阿寒湖を観光し、釧路湿原を展望台から眺めて釧路空港から帰る2泊3日のプランです。
川湯温泉「欣喜湯」
道東旅行の2日目は、ツアーの宿泊選択肢から選んだ川湯温泉「欣喜湯」に泊まりました。
川湯温泉は110年の歴史のある温泉地で、今も活動を続ける硫黄山を泉源に酸性明礬泉泉質と湯量豊富な温泉は、すべての宿が100%源泉掛け流しで有名です。
海の日連休ですが、人が少なくてとても静かでした。(閑散?)
お部屋は広く、ユニットバス付き。
昭和の映画レベルの古さながら、川湯温泉の雰囲気とマッチしていて落ち着きます。
源泉掛け流しの酸性泉
源泉掛け流しのお風呂は、内湯が4つで露天はなし。
熱交換で温度管理されており、鮮度のいいお湯を掛け流しています。
泉質は、酸性・含硫黄・鉄(Ⅱ)-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)。
酸性明礬泉(含アルミニウム泉)は、皮膚や粘膜を引き締めて美肌に効果があります。
殺菌力が強く目にもいいことから目の湯とも呼ばれますが、酸性が強いのでしみます。
私はお湯を堪能しすぎて唇が湯ただれを起こしてしまいました…。
脱衣所には、温泉分析書の他に源泉と浴槽水のORP(酸化還元電位)分析書も。
源泉と同一の温泉水が浴用提供されていることを証明し、源泉・浴槽とも「還元系」という温泉の本質的な特徴が保たれています。
浴槽ごとに泉質や温度の説明書きあり
上の階には洗い場と中温浴槽、下の階には低温(38~39℃)・中温(40~41℃)・高温(42~43℃)・打たせ湯・飲泉があります。
それぞれの浴槽に泉質や温度の説明、注意書きなどがありました。
中温の湯は入浴時間は15分を目安、誰でも入れますが、高温の湯は腰痛・筋肉痛・その他の痛み・高血圧・動脈硬化・重度の糖尿病は入浴を避けることが記されています。
硫化水素臭のするお湯は強酸味、少しピリッとする酸性泉ながら硫黄のツルスベ感も味わえます。
高温と中温でお湯の色が違いますが、硫化水素の沈殿物が認められました。
温まるお湯で気持ちがいいのですが、pH1.8と強酸性なので肌が弱い方は最後に真湯で流した方がよさそうです。
フルーティーなレモン味
低温の湯にある飲泉は、フルーティーなレモンの味で少量なら飲みやすいです。
川湯温泉はにぎやかな温泉地ではありませんが、お湯や温泉管理が素晴らしい!
湯治目的だったり、ホテル設備より温泉を堪能したい方にはお勧めのお宿です。
■ 源泉:川湯温泉(川湯ホテルプラザ)
■ 泉質:酸性・含硫黄・鉄(Ⅱ)-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)(低張性・酸性・高温泉)
■ 泉温:50.5℃(気温-5.8℃)
■ pH :1.8
■ 形態:加水×、加温×、循環×、消毒×