北陸最強のアブラ臭温泉!
[富山県] 温泉民宿 あおまさ
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
東京からの交通の便を考えると、少々行くのが億劫になる北陸ですが、北陸新幹線が開通してからは、都民にも身近な存在になりました。そんな訳で、北陸新幹線を利用して、富山・石川旅行へ…
金沢駅到着後、レンタカーへ乗り換え、早速向かったのがここ。富山県氷見市にある「温泉民宿 あおまさ」です。温泉マニアなら入湯必須な、北陸最強のアブラ臭温泉です。
氷見の温泉民宿
日本海の目の前に立つオーシャンビューな、「温泉民宿 あおまさ」。最寄りのJR氷見線終着駅「氷見駅」から、車で5分ほどですが、距離にして1キロちょっとなので、歩いてでも余裕です。
今回は休日の夕方、日帰り入浴でお伺いしました。宿泊客に合わせてお湯を張るため、日帰り入浴可能な時間は、日によってバラバラ。事前の電話確認は必須です。
純和風で新しい館内ですが…
数年前に建替えられたばかりの館内は、新しく綺麗。純和風なつくりは、民宿というイメージを覆す高級感があります。そんな上品な館内ですが、玄関に入った瞬間から、ほのかにアブラ臭が漂ってきます。さすが北陸一のアブラ臭とも云われるあおまささん。お湯への期待が一気に爆発しそうです!その気持ちを抑えつつ、料金を払い浴室へ…(入浴料金は500円でした)
新しく綺麗になった浴室
建替えられて、新しく綺麗に生まれ変わった館内。以前は手作り感あふれるバラック風で、混浴だったお風呂も、男女別の整った浴室に生まれ変わりました。4、5人入ればいっぱいのコンパクトな湯船ですが、その分濃厚なアブラ臭がグッと濃縮。脳内で処理しきれない大量のアブラ臭に包み込まれ、「アブラ臭ハイ」になりそうな、とても幸福な空間でした。
湯質も抜群!
泉質は、ナトリウム-塩化物強塩泉。湯使いも素晴らしく、源泉温度30.6度のため、加温こそしていますが、かけ流しでの利用が嬉しいところ。黄茶褐色に濁った成分総計24.6グラムの濃厚なお湯は、ガソリンのようなタイヤのような風味に、強烈に塩辛く、ダシの効いた濃厚な味です。体全体を包み込み、ツルヌル感とキシキシ感の両立する肌触りは、湯上り後も持続。数時間経ってもお肌プルプル、体ポカポカ、自分から漂うほのかなアブラ臭を実感できます。
漁業の町、氷見。宿泊すればブリ、アワビ、きときと…近海で採れた新鮮な海の幸を堪能できるそうです。