ヌルツル油臭単純泉!
[栃木県] 千本松温泉
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
那須塩原温泉郷のふもとにある「千本松温泉」。塩原の一大観光地、千本松牧場が運営し、牧場の敷地内に湧く温泉です。西那須野塩原インターから程近く、アクセスは良好。牧場でたっぷり遊んだ後に入る温泉は格別です。
牧場の雰囲気にマッチする素朴な外観
動物とふれあったり、パターゴルフしたり、ソフトクリーム食べたりと、様々な楽しみ方ができる千本松牧場。丸一日フルで遊んでも遊びきれないぐらいです。温泉は、そんな一日の最後、楽しかった余韻に浸りながら入るもよし、朝一からがっつり入るもよしです。
敷地内は広大で、温泉は割と外れた場所にあります。看板を頼りに慎重に向かわないと、牧場内で迷子になりそうなぐらいです。施設自体も牧場の雰囲気にマッチしているため、ボーっとしていると通り過ぎてしまいそうになります(笑)。
シンプルな内湯
男女別になっている大浴場は、それぞれ内湯と露天風呂があります。
脱衣所で服を脱ぎ、浴室への扉を開けると、ふわっと熱気が全身にあたり、温泉に来た!という気分にしてくれます。内湯は5、6人が一度に入れる大きさ。シンプルなつくりですが、お湯は常にドバドバで、しっかりオーバーフローしています。毎分139リットルと湯量豊富で、湯温64度と高温のため加水はありますが、贅沢なかけ流しでの利用です。
広々開放的な露天風呂
シンプルな内湯から一転、露天風呂は広々とした日本庭園風です。牧場の敷地内のため、とても静かで、動物と緑の良い香りが漂ってきます。この温泉のメインは、明らかに露天風呂!と言った感じです。
内湯に比べ、しっかりヌルツルの肌触りが感じられ、湯色はほんのりグリーン。湯口付近はガソリンのような「油臭」がします。さぞかし濃そうな温泉ですが、泉質はアルカリ性単純温泉。泉質名だけでは判断できない、強烈な個性があります。それだけに、加水と塩素消毒は残念なところですが、とても素敵な温泉でした。
せっかくなのでカレーを食す
敷地内には食事処も充実していて、和食、洋食、BBQ、ジンギスカンとなんでも揃っています。この日の気分は洋食だったので、牧場内の洋食レストラン「ミレピーニランチョ」へ。お店一押しの「千本松豚のチーズカレー」をいただきました。こんなの美味しくないわけがありません!!少食なので、食べたのはこの1品ですが、ほかにも魅力的なメニューがいっぱいでした。
温泉だけを入りに来たつもりでしたが、なんだかんだで半日、千本松牧場で過ごしてしまいました(笑)。