奥日光の源泉宿!美しい乳白色の硫黄泉!
[栃木県] 湯元 板屋
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。栃木県・日光の一大温泉地である中禅寺湖畔。日光湯元温泉は、そこからさらに山奥へ30分弱進んだところにあります。標高1500メートル、日本のスイスといわれる高原で、中禅寺湖畔に比べると、こじんまりとした印象の温泉街です。夏は、登山やハイキング。冬はスキー客などで賑わうそうです。
今回は、日光湯元温泉でも屈指の人気宿「湯元 板屋」をご紹介します。
創業150年以上の老舗宿
「湯元 板屋」は、日光湯元温泉の元祖的な老舗宿で、創業150年を越える歴史を誇ります。温泉街の入り口近くに佇む純和風なこの旅館は、奥日光の景勝地・湯ノ瑚からも歩いて5分。源泉湯畑から、歩いて2分ほどの好立地です。そのため、どこの旅館よりも新鮮な源泉を堪能できる!のかな…
浴室前にはお休み処
浴室前には、座ってゆっくりできるお休み処。湯上りはセカセカせず、ここで心と体を落ち着けたいものです。飲み物や扇風機などの心づかいも嬉しいですね。カップルや夫婦など、男女で別れるときの待ち合わせにも便利ですよね。
湯けむり立ち込める内湯
男女別の大浴場は、それぞれ内湯と露天風呂があります。内湯は、7~8人ほどが入れそうな湯船がひとつのシンプルなつくりです。
泉質は、含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉[硫化水素型]。源泉温度が74.1度と高温のため、加水する場合もあるそうですが、かけ流しでの利用です。ご想像の通り、しっかりと鼻を抜ける硫黄の香りが最高です!青みがかった乳白色が美しく、浴槽のふちにこびりついた白い湯の花と、湯口の析出物は、見ているだけでテンションがあがります。また、すべさらのなめらかな肌触りが気持ちよく、口に含むとほのかな玉子味を感じました。
高原の空気を感じる露天風呂
露天風呂は、L字型の湯船で、10人ほどが一気に入れそうな大きさです。中心部分は屋根付なので、雨や雪でも気にせず、ゆっくり湯浴みを楽しめそうですね。乳白色のお湯は、足元が見えないほど濃厚で、内湯と違い、少し緑がかって見えました。そして、奥日光の自然を感じられる露天風呂で、空気もキリッとしています。しかし、11月の後半に訪れたためか、紅葉は終わり、雪化粧する前のなんだか寂しい景色だったのが少し残念でした。きっと夏は生き生きとした緑、秋は紅葉、冬は雪景色のさらに魅力的な露天風呂を楽しめることでしょう。そのためか、休日でしたがとても空いていて、名湯を独泉できたことは良かったです。