名湯草津の老舗旅館!白旗源泉のにごり湯!
[群馬県] 山本館
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。お正月に、天下の名湯・草津温泉に行ってきました。この時期は、最低気温が常に氷点下の極寒ですが、積もった雪がさらに温泉街の風情と魅力を高めてくれています。
今回はそんな草津温泉の超老舗「山本館」をご紹介します。温泉街の中心に溶け込んだ、名門中の名門旅館です。
湯畑も雪化粧
雪深い冬の季節、湯畑も雪化粧しています。今の時期は、スキー・スノボで訪れる方も多く、休日ともなれば湯畑周辺はとても賑やかです。夜間はイルミネーションも楽しめ、まさに草津のシンボル的存在です。
「山本館」は、そんな湯畑のすぐ横に位置する好立地。窓から湯畑を眺められる客室もあり、最高の草津の景色を堪能できます。ただ、今回は日帰り入浴のみの利用(笑)…いつかは宿泊してみたい旅館です。(11:30~15:00まで 入浴料1000円)
大正建築の木造三階建
温泉街の風情とマッチした山本館の建物は、なんと大正時代に建てられたもの。約100年もの歴史が刻まれています。そして、この木造三階建の伝統的な日本建築は、有形文化財に指定されています。外観からも、ホンモノの迫力と情緒を感じます。
館内も堂々の風格
落ち着いた雰囲気の館内は、大正ロマンあふれるレトロな癒しの空間。長い歳月をかけなければ出せない、重厚感と風格も漂っています。外は賑やかですが、一歩中に入るとスーッと静けさが広がり、慌しい日常を忘れさせてくれます。
木のぬくもりを感じる浴室
浴室は地下にあり、男女別の内湯のみ。それぞれ7~8人が入れる浴槽がひとつずつと、シンプルでこじんまりとしています。また、木のぬくもりと少し暗めの照明が、落ち着いた雰囲気をつくり出しています。
草津温泉には、湯畑、地蔵、万代鉱などなど様々な源泉が湧いていますが、ここのお湯は「白旗源泉」から引いています。草津の湯の中でも、白濁するのが特徴の源泉です。
泉質は、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。pH2.0と強烈な酸性のため、舐めると、レモンのようにすっぱいですが、肌触りはなめらかでやさしく、ほのかに香る硫黄が最高です!お湯は熱すぎずぬるすぎず、抜群の適温に調整され、ゆっくりと湯浴みを堪能できます。こじんまりと落ち着いた雰囲気のおかげで、お湯にじっくり集中できます。