鮮度抜群!無色透明フワフワな硫黄泉!
[山梨県] 佐野川温泉旅館
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。山梨県の最南端、南部町にある「佐野川温泉」にお邪魔してきました。山奥の秘湯といった雰囲気ですが、僕がお伺いした12月末でも雪はなく、運転の心配もなく行けました。
山奥の一軒宿
主要道路からそれた佐野川沿いの一本道をしばらく走ると、山林をバックに「佐野川温泉」の建物が見えてきます。昔から地元の人々で賑わう湯治場だったようで、今でもその雰囲気を残しています。そしてここは一軒宿のため、人工的な音は全く聞こえない贅沢な環境。静かな時を過ごせます。
あつ湯とぬる湯
大浴場は男女別になっており、それぞれに内湯、露天風呂があります。
浴槽は2つ。源泉温度が30.9度のため、加温しての浴槽(あつ湯)と、源泉そのままの浴槽(ぬる湯)に分かれています。そしてどちらも加水・消毒なしの源泉100%かけ流し!湯量も豊富で、湯使いも贅沢です。
まずはあつ湯でじっくり温まり、ぬる湯に入る…そしてまたあつ湯…と、温冷交互浴の無限ループを楽しめます。
鮮度抜群の源泉浴槽
泉温30.9度、pH9.6。無色透明なお湯の泉質は、アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)。そのままかけ流されている源泉浴槽は、鮮度抜群!さわやかな硫黄の香りがアロマのようです。フワフワでトロトロなお湯は、つるつるすべすべな肌触りが気持ちよく、新鮮な証拠である細かい泡付きも感じられました。
コップが置いてあるので、もちろん飲泉…ほのかな甘みと、硫黄の玉子味でとても飲みやすく、ガブガブいけちゃいます。身体の内から外から温泉パワーをチャージできます(笑)。
露天風呂は広々開放的
露天風呂は広々開放的!山奥の秘湯らしく、空気も新鮮でおいしいです。こちらも源泉100%かけ流しです。しかし、源泉温度30.9度…鮮度抜群の最高に贅沢なお湯ですが、冬のこの時期は少し厳しかったです…どちらかというと夏場の方が、このぬる湯を堪能できそうです。