東京都内の秘境温泉!秘湯を守る会&登録有形文化財!
[東京都] 蛇の湯温泉 たから荘
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。都心から車で2時間ほど…東京の西の果て、檜原村に「蛇の湯温泉 たから荘」はあります。奥多摩の大自然と秋川の渓流など、都内とは思えない秘境感あふれる温泉です。ちなみに、この宿は東京都唯一の「日本秘湯を守る会」の会員宿だそうです。
宿は重厚な兜造り
たから荘の建物は、昔ながらの茅葺と入母屋が特徴の、重厚な「兜造り」。そして築年数はなんと300年以上!かつては養蚕場として使われた、歴史的にも貴重な大型の民家で、国の登録有形文化財にも指定されています。そんな荘厳な建物だけに、心は遠い昔に持っていかれるようでした。
館内も純和風
もちろん館内も純和風です。とても貴重な建物ですが、豪華すぎず適度に素朴さを残していて、「和」ならではの雰囲気に心が和みます。これぞ日本の田舎って感じですね。お風呂上がりの一服は、こんな和室で寛ぎたいものです。
明るい浴室
浴室は男女別で、それぞれ内湯がひとつずつ。露天風呂はありませんが、大きな窓で明るく開放的な空間です。素朴なタイルづくりもいい味出してます。また、浴室のすぐ下は秋川渓谷で、山奥の絶景を眺めながらの湯浴みを楽しめます。
泉質は、アルカリ性単純硫黄冷鉱泉で、無色透明なお湯。しかも源泉は、都内では貴重な自然湧出泉です。泉温が10.5℃と冷たいため、加温循環しての利用ですが、湯口からはほのかに硫黄の香りがあり、しっかり源泉の良さを残していました。また、つるつるすべすべのやさしい肌触りもアルカリ性の温泉らしく、心も体も癒されました。
お風呂からの眺め
浴室の大きな窓からは、すぐ下に広がる秋川渓谷の絶景を眺められ、気分は森林浴。露天風呂はありませんが、大きな窓と、浴室自体が少しせり出して作られているため、大迫力な風景を体感できます。都会の喧騒から離れた秘境で、まるで東京とは思えない空間です。
たから荘さん、よさそうですね!
近いのでいつでも行けるかな、と思いつつ、お湯遣いがどうだろう?とちょっと心配だったのですが、
小松さんの記事を見てとても魅力的に思えました。
折を見て、宿泊でおじゃましたいな、と思います^^