長野県で「しま温泉」
[長野県] 島の湯旅館(閉館しました)
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。「しま温泉」と言えば、群馬県の「四万温泉」が頭に浮かぶ人が、大多数だと思います。僕もそうでしたが、先日の旅行で長野県小谷村にも「しま温泉」を発見しました。こちらは「しま」は「島」でした。
道の駅小谷のすぐ近く
国道148号線沿い。道の駅小谷のすぐ近くに、ポツンと一軒佇んでいます。人気もなく静かなところで、鄙びた建物が「ザ・湯治宿」といった雰囲気です。
廊下もレトロ
玄関を開けると目の前に居間が見え、ご主人が昼寝の最中でした。そんなほのぼのとしたご主人に連れられ、浴室まで案内してもらいます。建物内の昭和レトロな雰囲気と、ご主人の人懐っこい空気とがあいまって、どこか懐かしい感じがします。
小さな浴室
浴室は内湯のみで浴槽がひとつで、2、3人入ればいっぱいのとても小さなもの。天井は高く、狭い浴室ながらそれを感じさせない開放感があります。昭和感あふれるレトロなタイルも素敵です。
ちなみに、浴室はもうひとつありましたが、そちらにはお湯が張っていなく、長いこと使用されていないようでした。ですので、おそらく貸切か混浴ということなんでしょうか。
透明でやさしいかけ流し
小さな湯船には、蛇口から惜しげもなく源泉がかけ流され、無色透明なお湯で満たされています。源泉が39.7℃と、加水も加温もいらない奇跡的にちょうど良い温度で、熱めが好きな人のために、セルフで熱湯を加温できます。泉質は、ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性温泉)で、遊離二酸化炭素も752.8mg含有されています。そのためか、入った瞬間は、少しヒヤヒヤヒリヒリと感じます。入ってしまえば、つるすべ感のあるやさしい肌触りで、抜群に適温なため、いくらでも長湯できそうです。舐めてみると、ほんのり微炭酸に、薄い鉄味がアクセントになり、とてもおいしいです。特徴的な香りはありませんが、新鮮な温泉独特の香りを感じられ、大満足の湯浴みでした。
家元、いつもコメントありがとうございます。
いえいえ、自分はまだまだペーペーです…
家元の足元にも及ばないです。
泉質名に炭酸泉とはつかないですが、しっかり炭酸を感じるいいお湯でした。