廃墟のような「新津温泉」は油臭ファンの聖地
[新潟県] 新津温泉
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
神奈川県在住の温泉ソムリエブロガー。
ゴルフ・スノボ・ダイビング・レーシングカートの趣味を経て、現在は温泉に夢中な自由人。楽してきれいになるズボラ温泉美容道を探求中!
佐渡旅行(佐和田温泉 旅館入海と仙道温泉 湯林荘に入浴)の最終日は、新潟で湯巡りをして帰ることに。
佐渡汽船乗り場からタクシーで新潟駅に着き、目の前に停まっていたJR信越本線に20分乗って新津駅へ。
歩いて10分ほどですが小雨が降っていたのでタクシーに乗り、廃墟のようだと噂の「新津温泉」に到着。
タクシーの運転手さんも近くの「秋葉温泉 花水(かすい)」が女性にはお勧めと教えてくれましたが、たしかにこの廃れたプレハブでは一般客受けしないのも納得。
受付で300円を払い、廊下を通ってお風呂へ。
お盆の13・14日はお休みなので、1日違いでセーフでした。
内湯のみのお風呂は、扉を開けた瞬間に強烈な石油の臭いが鼻をつきます。
石油を狙って掘削したら温泉が出たという由来通り、この油臭は類を見ません。
■ 源泉名 : 新津温泉
■ 泉質 : ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(高張性・弱アルカリ性・高温泉)
■ 泉温 : 44.7℃(気温24℃)
■ 湧出量 : 毎分20L(掘削自噴)
■ pH : 7.6
■ 形態 : 源泉掛け流し(冬季のみ加温した上水道水、毎日換水しているが消毒用薬剤等も使用)
表記には「無色透明、微油臭があり弱塩味を有す」とありましたが、微油臭どころではない油臭だし、源泉をなめたところ塩辛くて飲泉には適さないようでした。
地元の方によると、鼻うがいをするといいそうです。
源泉掛け流しのお湯は時々タールが出るそうなので、お湯の注ぎ口にはネットが施されていました。
お湯は油のベタつきもなく、ぬるぬるとした感触は私好み。
強烈な匂いに反して、お湯自体に独特の個性はないので入りやすいと思います。
更衣室には、毎日新聞(新潟版)に掲載された記事が貼ってありました。
途中、受付のおばさんが浴室内に来て説明してくれたのですが、都内の皮膚科の先生がアトピー治療として北海道の豊富温泉かこの新津温泉を勧めるほどだそう。
実際、私の後からアトピー治療の若い女性が入ってきて、近隣投宿で入りにきたと言っていました。
ペットボトルに入れて持ち帰り、ミストスプレーにして使うといいと受付のおばさんが教えてくれました。
ステージもある休憩所は、何とも言えない雰囲気。
普段は地元客で混んでいる温泉だそうですが、上がり湯が出ない故障のために常連さんがいなくて空いていました。
佐渡のモール泉に入りましたか!
そして、新潟県北部!
新潟県北部には油臭のする温泉があったり、トイレの臭いがする温泉があったりと個性的な温泉があるんですよね。
レポートありがとうございました。