夏はぬる湯でまったりサッパリ!
[北海道] オソウシ温泉 鹿乃湯荘
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。8月に入り今年も暑い日々が続きますね。そんな時って熱々の温泉より、ぬる~い温泉に入りたくなります。ぬるいお湯でまったりサッパリしたいものです。そんなわけで今回は、まったりできる夏向け(?)のぬる湯な温泉、北海道新得町の「オソウシ温泉 鹿乃湯荘」をご紹介します。
原生林の中の宿
これぞ北海道!というような広大な景色の広がる十勝地方。その中心都市である帯広市街から、車で約1時間のところにオソウシ温泉はあります。温泉の手前7キロほどは砂利の林道で、民家もほとんどなく、ケータイは圏外…大自然すぎるため、都会では味わえない開放感にゾクゾクするとともに、死ぬんじゃないかと不安な気分にもなります。そんな道を進んでいくと、原生林の中にポツンと宿が見えてきます。いい感じに鄙びた昭和の雰囲気の建物と原生林と、正真正銘の秘湯ですね!ちなみに、ここは位置的にも大雪山国立公園内なんだそうですよ。どうりで大自然なわけですね。
看板犬「ケンくん」
宿の玄関では、看板犬の「ケンくん」が出迎えてくれます。おとなしくてとても人懐っこい秋田犬です。ケンくんからまとわりついてくれて、めちゃくちゃかわいい!ですがケンくん、ガタイがいいため、僕はその圧力に負けそうでした…笑
男女別の内湯
内湯は男女別で、浴槽は2つ。どちらも加水なしのかけ流しです。源泉温度が26.9℃のため、大浴槽は加温していますが、小浴槽は源泉そのまま、今の時期こそ入りたい超ぬる湯です。暑い日にはずっと入っていたい温度ですね!ちなみに洗い場には源泉の貯め湯があり、洗髪等にも温泉が使え、とても贅沢です。
泉質は、単純硫黄泉。さわやかな硫黄の香りが浴室に漂っています。無色透明のお湯は、pH10.0と強いアルカリ性です。そのためか強烈につるつるぬるぬる、トロトロフワフワの肌触りが圧巻でした。そして自然湧出の新鮮な源泉は、飲泉もできます。ほのかに硫黄と甘さを感じ、とても飲みやすかったです。
大自然の中の露天風呂
露天風呂は男女別の加温浴槽がそれぞれにあり、奥にある大きな浴槽は、加温無しのぬる湯で、混浴になっています。大自然の中で入る温泉は、本当に最高ですね!心の底からリラックスできました。しかし、北海道は夏でもそんなに暑くないため、さすがに湯温26℃の露天風呂は寒かったです…(訪問したのは昨年の8月でしたが、気温は20℃ほどでした)