吹上温泉 みどり荘の探訪記詳細「シャワーも石けんもない美人の湯！」

こんにちは。吹上温泉と聞くと、北海道や宮城の温泉を思い浮かべる方も多いと思います。僕もその印象が強かったですが、昨年鹿児島で入った吹上温泉も強烈な印象でした！
今回はそんな鹿児島の吹上温泉の「みどり荘」をご紹介します。

純和風な佇まいの旅館

秘湯を守る会の宿です

吹上温泉は鹿児島県の西南部、日置市にあります。その温泉地の最奥部に位置するのが「みどり荘」。西郷隆盛や齋藤茂吉が湯治した記録も残る、純和風な佇まいの旅館です。落ち着いた保養向きの雰囲気で、思った通り(？)秘湯を守る会の会員宿でした。

浴室の張り紙

ここにはシャワーも石けんもない！

ここには男女別の内湯と露天風呂がそれぞれあり、どちらにもシャワー・石けんはありません。そのこだわりの書かれた張り紙が浴室にあります。


内容はこんな感じ(一部抜粋)↓↓↓↓

●シャワーがないのはなぜ?
最近の日常生活では当たり前のシャワーですが、昔ながらの風情を大切にし、良質の温泉をシャワーで洗いながしては、せっかくの温泉の効果はなくなります。 大自然に湧きい出る秘湯を十分にご堪能下さい。

●石鹸・シャンプーがないのはなぜ?
良質の天然温泉には垢を洗い落とす成分があり、湯につかるだけで洗浄できるほどです。
本来なら何も使用せずに良いのです。
自然を守る為、良質の温泉をお肌で感じて頂くためにも、特に源泉のみの露天風呂は石鹸・シャンプーのご利用を控えてくださいますよう、御理解願います。

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温泉ソムリエとしては、とっても共感できる文章ですね。お湯へのこだわりが素晴らしいです！

大きな窓の明るい内湯

もちろんかけ流しです

内湯は大きな窓の明るく広い空間です。窓の外には名前の通り緑色の「みどり池」が望めます。もちろんシャワーや石けんはありません。
そしてこだわりの温泉は、加温加水消毒無しの完全かけ流しです。泉質は、単純硫黄泉でpH9のアルカリ性。ツルツルスベスベの肌触りが気持ちいい美人の湯ですね！無色透明なお湯の中には黒っぽい湯の花が舞い、少し黒っぽくも見えます。湯に浸かっているとほのかに硫黄の香りが鼻をくすぐり、最高の気分です。

離れの露天風呂

この風情がたまりません

露天風呂は離れにあり、いったん服を着て移動します。少しめんどくさいかもしれませんが、この露天風呂を見た瞬間にそんな気分は吹き飛びます。緑の生い茂る湖畔のお風呂を独り占めです。この風情、たまりませんね！ちなみに露天風呂は自家源泉とのこと(内湯は温泉地の共同源泉)。飲泉もでき、硫黄の香りの効いた卵スープのような味を堪能できます。