トリプル美肌成分の湯!
[宮崎県] 亀の湯温泉(閉館しました)
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。宮崎県えびの市の「吉田温泉」は、宮崎・熊本・鹿児島県の県境近くの矢岳高原の麓にあり、1554年に霧島山の噴火により湧き出したといわれる、県内で最も古い温泉です。
ここは素朴でひなびた雰囲気がとても素敵で、旅館1軒、共同浴場2軒の小さな温泉地です。今回はその中の1つ、共同浴場の「亀の湯」をご紹介したいと思います。
ここはバス停?!
建物の入り口近くにはバス停の標識のようなものが…
よーく見てみると「亀の湯…ここはバス停留所ではありません」の注意書きが…笑
時刻表ではなく、亀の湯の泉質や成分の効能、営業時間などが記されています。遊び心を感じる楽しい演出ですね!ちなみに宮崎県の温泉にはこのような看板が多くありました。
素朴な建物
建物はムダなものが一切ないシンプルなつくりです。このような共同浴場は、いかにもいいお湯がある!といった雰囲気を感じます。
受付は無人のことが多いようで、この日も誰もいませんでした。料金箱の中にお金を入れて、中に入ります。
内湯のみの浴場
浴室は男女別になっており、内湯のみで浴槽はひとつ、真ん中で仕切られています。このひなびた感じ、が温泉好きからするととても嬉しくなります!
もちろんお湯も最高!加水・加温無しの源泉100%かけ流しです。泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉(低張性中性温泉)です。炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩と、トリプル美肌成分配合!クレンジングから保湿まで一度にしてくれる、マルチビタミンのような温泉です!
無色透明ですが湯の花で少し白っぽく見えるお湯で、ツルツルスベスベ感のある肌触りに泡付もよく、やさしく包まれるような感覚がとても気持ちよくリラックスできます。源泉温度は39.0℃とぬるめで、浴槽にもその温度のまま注がれているため、長湯も楽しめます。(冬の期間はさすがにぬるすぎるので、加温しているそうです)
飲泉もできます
湯口近くにはコップが置いてあり、飲泉可の張り紙もあったので、さっそく飲泉…
ほのかに鉄味と強めに炭酸が効いていて、キリッとしたさわやかな飲み口で、とても飲みやすく美味しい!泉質名には出ていませんが、成分表をみると遊離二酸化炭素が528.6mg/kgも含まれていました。お湯が新鮮なため、かなりの炭酸を感じる素晴らしい温泉でした!