道東の名湯!胃液並みの強酸性温泉!
[北海道] 川湯温泉 川湯公衆浴場
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
こんにちは。北海道の東側、摩周湖にほど近い場所あるのがこの川湯温泉。僕は大学時代の4年間を、ここから車で1時間ほどの網走で過ごしたため、当時はほぼ週一で川湯温泉に来ていました。ぼくにとって、とても思い入れのある温泉です。
そんな川湯温泉街の中心にある公衆浴場は、鄙びた建物で内湯だけしかないシンプルな施設です。でも湯質は最高!
ということで、大学時代に散々入った「川湯温泉 公衆浴場」に4年振りに行ってきました。
刺激的な張り紙
施設内のロビー的なところにこんな張り紙があります。
殺菌力と洗浄力!しかもpH2!めちゃくちゃ効きそうです!また掲示してあった最新の温泉分析表のpHは、なんと1.8でした!さらに酸性が強くなっている…恐ろしい。笑
ちなみにpH1.8というのは、人間の胃液並みの酸性度で、大腸菌群も5~10分で全滅するほどの殺菌力があるらしいですよ。
シンプルなお風呂
内湯のみのシンプルなお風呂。左側が温泉で、右側が真水の浴槽。真水の浴槽は30℃ぐらいと水風呂に近く、酸性が強烈すぎることもあり、上がり湯兼冷温交互浴で利用する人が多いようです。
また、川湯温泉は温泉地がまるごと「源泉かけ流し宣言」をしているため、温泉街の施設は全て源泉かけ流しというレベルの高い温泉です。そして例に漏れずこの公衆浴場も、加水・加温の一切ない源泉100%のかけ流しです。
自噴源泉の浴槽
ほのかに白い湯の花が浮く、無色透明お湯で、泉質は酸性・含鉄(Ⅱ)・硫黄ーナトリウムー硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)。源泉温度は44.2℃なので、浴槽もほんのり熱めの適温です。
浴室に入った瞬間から、突き抜けるような硫黄の香りがあり、源泉を舐めるとめちゃくちゃ酸っぱい梅干し並みに酸味があり、ほのかな甘味も感じ、レモンジュースっぽくもありました。酸性が強いためか、口に含んだだけで、歯みがき後のように歯がキュッキュとしました!
そんな強烈に刺激的なお湯ですが、入ってみると意外にまろやか。やさしいツルツルスベスベの肌触りで湯上りもお肌スベスベでした!
これが温泉のチカラ
洗い場もありますが、なんとそこのカランがサビで真っ黒!
強烈な温泉の酸性と硫黄の力で、見るも無残な状態です。笑
でもこれが川湯温泉らしくて大好きです!
道東というと関東人からは遠く感じますが、最寄りの女満別空港、中標津空港から車で約1時間とアクセスも良いですよ!そして入浴料250円というのも嬉しいですねー!