真っ白な硫黄泉。温泉という言葉からイメージするのはこれではないでしょうか?
[宮城県] 東多賀の湯
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
宮城の湯治場や東京の老舗銭湯で修行を積んだ現場を経験した風呂マニア。
風呂上りの一杯を究める会など、風呂の素晴らしさを知ってもらうべく奮闘中です。
真っ白な硫黄泉。温泉という言葉からイメージするのはこれではないでしょうか?
日本人なら誰もが感じるもの、DNAに刻まれていると言っても過言ではありません。
硫黄泉のパワーを感じることができる鳴子温泉、「東多賀の湯」をレポートします。
廊下ですら感じる力
鳴子温泉のメインストリートとは少し離れたところにある旅館です。
入館して廊下を進むと引き戸が閉まっていて、張り紙が貼ってあります。
「硫黄の匂いが入ってきますので閉めてください」
とんでもなく強力な硫黄泉が待っている…そんな予感を感じさせます。
壁の穴の意味
浴室にはいると飛び込んでくる、予想以上の白濁硫黄泉!においは確かに強烈です。
壁の下のほうに穴が開いていますね。
硫化水素ガス対策の換気穴です。それほどの温泉です。
これ蛇口!?
この浴室には蛇口がありません。蛇口が必要ないのです。
樋からガンガン温泉がかけ流されています。
豊富な湯量があるからこそ見ることができる貴重な光景です。
白いケロリン桶!?
そしてふと目をやると白っぽい桶が置かれています。
よく見ると…これはケロリン桶です!白くなっています。
もちろんきれいに掃除してあります!成分が取れないのです。
温泉の力を感じさせる光景に何度も驚かされた湯でした。
僕も乳白色の硫黄泉が大好きです!
「子供さんをおつれの方はトイレ~」・・・ウケました!
温泉ソムリエ的に言うと・・・入浴すると心房性ナトリウム利尿ホルモンを刺激しておしっこしたくなるので、入浴前にトイレに行くのは理にかなっています(笑)