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投稿日:2017年12月16日
西伊豆の隠れた名湯 (石部温泉 いでゆ荘(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2017年6月5日 / 2時間以内]
55.0点
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55.0点
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44.0点
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西伊豆の松崎町にあり、山道川沿いに温泉民宿が点在する石部温泉。この川沿いの細い道を、海岸から山の方に奥へと進み、もうこれ以上行くと宿は無いんじゃないかと思う頃に、道の右側に現れる温泉旅館。昭和47年に開業し、一時休んでいましたが、現在は日帰り入浴と素泊まりの営業のみ始めています。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
丁度駐車場で大女将らしき方と会い、入浴希望の旨を伝えると、玄関の呼鈴を鳴らしてみてねとおっしゃられる。小さな橋を渡った先に、なかなか風格のある建物。入浴料500円は、出迎えられた女将さんへ。玄関から右手奥へ進むと、突き当たりに大浴場があります。
こちらには、男女別の内湯と奥に大きな混浴の露天風呂。男湯は左側です。棚だけの脱衣場には、ドライヤーなし。まずは、右手前の内湯から。浴室に入ると、1人分のシャワー付カランと1人分の蛇口がある洗い場。アメニティは一般的なものです。
窓際に3人サイズの石造り内湯があり、無色透明のカルシウム・ナトリウムー塩化物温泉(源泉名: 石部・岩地温泉 石部・岩地5号)が、源泉かけ流しにされています。泉温45.3℃を、加水・加温せず43℃位で供給。PH8.1で、やや肌がスベスベする浴感です。循環・消毒なしの完全放流式なので、溢れた湯が勢いよく渦を巻いて、排水口へと吸い込まれていきます。窓の外には、楽しみにしていた大きな露天風呂。一度脱衣場へと戻り、いよいよ奥の露天風呂へ。
入口こそ男女別ですが、こちらは混浴です。20人サイズの石造り浴槽で、深さも80cm位はありそう。渾々と湧き出るフレッシュな源泉が、この大きな浴槽に惜しげも無くかけ流されているなんて、考えただけでも贅沢極まりない。湯温は、40℃位のぬるめです。左手前と中央に湯口があり、口に含むと塩化物臭と石膏臭が混じったような匂いがして無味。半分に木が覆い被さり、野趣あふれる雰囲気もありつつ、奥に人魚の石像が置かれ、ちょっとレトロな感じもします。塀越しには、小川のせせらぎ。野鳥のさえずりと、湯が注がれる音をBGMに、貸切状態でまったりできました。
宿泊客の状況によっては日帰り入浴が出来ないこともあるそうなので、事前に電話連絡してからの訪問がベスト。玄関近くには古い分析書しか掲示されていなかったので、新しいものがないか帰りがけに女将さんに尋ねると、平成21年のものを見せてくれました。
主な成分: ナトリウムイオン535.6mg、マグネシウムイオン0.6mg、カルシウムイオン552.6mg、塩化物イオン1530mg、臭化物イオン1.8mg、ヨウ化物イオン0.5mg、硫酸イオン289.9mg、炭酸水素イオン15.5mg、メタケイ酸30.6mg、メタホウ酸0.7mg、遊離二酸化炭素5.3mg、総成分2.968g20人が参考にしています
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