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JR室蘭本線の竹浦駅から、徒歩で約15分。国道36号線からだと少し山側に入った閑静な場所に佇む、昭和49年(1974年)に開業した虎杖浜温泉郷の老舗旅館。平日の午後、日帰り入浴してみました。
昭和レトロな外観ですが、館内もかなりノスタルジック。入浴料350円は、玄関から左側の受付奥の券売機で。左手へちょっと薄暗い廊下を進むと、突き当たりに男女別の大浴場。男湯は、手前の右側です。
棚にプラ籠と100円返却式ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。入口が2つある浴室へ入ると、左右に11人分のプッシュ式カランと固定式カラン、5人分のプッシュ式カランがある洗い場。アメニティは一般的なものです。
タイル張り石枠内湯が4槽あり、無色透明の単純温泉が満ちています。泉温49.3℃を、右手窓側の12人サイズの大浴槽では42℃位、真ん中のジェット水流付2人サイズの小浴槽では40℃位で供給。この低温浴槽は、循環・消毒ありのようですが、消毒臭などは気になりません。
一方、左手の8人サイズの中浴槽は44℃位、さらに左側奥の7人サイズの浴槽は43℃強位。こちらの高温浴槽は、源泉かけ流しにされています。PH8.4で、いずれも肌がスベスベする浴感。湯口の湯を口に含むと、ちょっぴり塩化物臭がしてまろやかな味がしました。
続いて、外の露天風呂へ。タイル張り石枠浴槽が3つあります。左側手前の7人サイズの浴槽は、湯温40℃位。真ん中にある10人サイズの浴槽は、ここだけ黒褐色のモール泉が満ちていて、湯温は25℃位。肌がスベスベする浴感です。湯口の湯を口に含むと、ほんのり鉄臭がして無味。また、右側奥に4人サイズの浴槽があり、こちらは湯温42℃強位。無色透明の湯で、源泉かけ流しです。囲まれていて景色は望めませんでしたが、ぬる湯と高温湯の交互浴を楽しみつつ、まったりできました。
この日は、北海道胆振東部地震の翌日にもかかわらず、また平日なのに中々の賑わい。脱衣場の分析表が昭和44年の古いものだったので、ご主人に新しいものがないか尋ねると、原野に温泉分析書の写真を付けて、高く土地を売ろうとする輩がいるから、古いままにしていると仰ってました。
掲示されてい分析書は古いものでしたが、参考までに…。
主な成分: ナトリウムイオン140mg、カルシウムイオン5.06mg、亜鉛イオン0.010mg、フェロイオン0.068mg、アルミニウムイオン25mg、鉛イオン0.043mg、クロールイオン185mg、硫酸イオン39mg、ヒドロ硝酸イオン0.135mg、ヒドロ砒酸イオン0.0205mg、ヒドロ炭酸イオン195mg、弗素イオン0.86mg、メタ硅酸82mg、メタ硼酸36mg、遊離硫化水素イオン1.87mg、総計713.8578mg22人が参考にしています