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投稿日:2017年4月3日
湯の川のラグジュアリーな湯宿 (望楼NOGUCHI函館)
きくりんさん [入浴日: 2016年9月13日 / 1泊]
44.0点
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44.0点
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44.0点
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55.0点
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55.0点
函館市電の「湯の川温泉」電停から程近くに佇む、平成22年に開業した13階建ての温泉ホテル。平日に、一泊二食付で利用してみました。
玄関を入ると、先ず驚くのが水に浮かんだような造りのパブリックスペース。バーが併設され、ライトアップにより水面に美しく映し出された姿が、非日常の始まりを予感させます。隣の日本庭園を望む、お洒落なカフェでチェックイン。老舗和菓子店「銀月」の団子と冷茶でおもてなしと、館内の説明を受けます。この日は、4階のシングルルームに宿泊。かなり広くて、マッサージチェア付き。冷蔵庫のビールやお茶もフリードリンクです。
作務衣に着替え、早速13階の「展望風呂」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、貴重品BOXあり。タオル類やドライヤーも完備されています。物凄く奥行のある浴室に入ると、左側に23人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、資生堂製です。右側の窓に面して、石造りの内湯が2槽。手前の10人サイズの浴槽には、うっすら茶褐色がかった透明のナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉名:湯元啄木亭1号井と函館市水道局鮫川井との混合)が、かけ流しにされています。源泉52.6℃を、加水して43℃位で供給。PH7.0で、やや肌がスベスベする浴感。口に含むと、少ししょっぱい。奥は22人サイズの浴槽で、こちらはほとんど無色透明。湯温は、40℃位のぬるめでした。
続いて、外の露天風呂へ。7人サイズの石造り浴槽で、湯温は42℃位の適温。茶色の湯の花も、舞っています。函館市街と函館山を望む、素晴らしい景色。夕暮れが迫る中、夜景と漁火を眺めつつ、まったりできました。
夕食は2階の食事処「CHIKURIN」の個室で、季節感のある和洋折衷の会席料理を頂きます。お品書き付きで、盛付けが美しく量は控えめ。自家製カクテルの食前酒に始まり、前菜は北斗産菊菜とズワイ蟹のお浸し他7種。先付は森町産南瓜とライスミルク入りポタージュと続き、お造りは「津軽海峡幽玄盛」と題して、噴火湾産のマコ鰈や活き烏賊姿造りを始め、5種をオリジナル烏賊刺し醤油で。一部は青森産ですが、地物・道内産の食材に拘っています。お勧めの地酒も旨い。鉢肴の函館産柳の舞ソテーとカワハギの蒸焼きは洋皿で。温物は道南産白カブの吹寄せ、強肴は大沼黒牛の函館ワインソース掛けに続き、酢物は八雲産ホッキサラダ仕立てと、ほとんど洋皿。香の物まで、盛付けが鮮やかだった。デザートは南瓜パンナコッタ等4種で、30・40代をターゲットにした献立かな。もちろん味は美味しいので、どの年齢でも満足出来ると思います。
夜は星空と夜景、翌朝は離着陸する飛行機を眺めながら、湯浴みを満喫。眺めの良さは、函館随一じゃないでしょうか。湯上りのマッサージチェアで、疲れもガッツリ癒せます。
朝食も、昨晩と同じ食事処で。和か洋を選べますが、この日は洋をチョイス。お品書き付きです。トマトジュースが濃厚で、海鮮サラダと熱々シジミのクラムチャウダー、メバルのエビ蟹ソース仕立てと続きます。メインは、噴火湾産の蛸のマリネ等8品が乗った、色鮮やかな盛合せ。デザートは、季節のフルーツ・洋梨ティラミスとアイスで、朝からリッチな気分になれました。
朝一の新幹線に飛び乗れば、午前中に着けちゃう函館。およそ5年ぶりの湯巡り旅ですが、まだまだ回りきれない程奥が深いですね。
主な成分: ナトリウムイオン1993mg、アンモニウムイオン1.3mg、マグネシウムイオン228.6mg、カルシウムイオン637.8mg、フッ素イオン1.8mg、塩化物イオン3891mg、チオ硫酸イオン0.2mg、硫酸イオン704.7mg、炭酸水素イオン892.8mg、炭酸イオン0.7mg、リン酸イオン1.1mg、メタケイ酸70.1mg、メタホウ酸25.9mg、遊離二酸化炭素139.7mg、成分総計8.699g15人が参考にしています
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