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湯之尾温泉から少し離れた、川内川沿いに佇む温泉民宿。平日に、一泊二食付で利用してみました。民宿なので安価で泊まれるのが魅力なのですが、浴衣や歯ブラシ等のアメニティ類は無い為、持参が必要です。また、宿のHPも無く、予約は電話のみとなります。この日は、2階の6畳和室に宿泊。窓から、川を眺める景色が広がります。早速、宿泊者専用の露天風呂へ。
1階の露天専用出入口から外へ出て、階段を下りた先に、川の中州に造られた浴槽があります。簡易脱衣場には屋根が付いており、雨の日でも服が濡れる心配はありません。洗い場は無いので、浸かるのみ。7人サイズの石造り浴槽には、うっすら黄褐色の炭酸水素塩泉が、かけ流しにされています。分析書や使用状況表示は無く、宿のおねぇさんによると、菱刈鉱山からの引き湯(共同源泉)なのだとか。源泉62℃を、少量加水して40℃位で供給。肌がスベスベする浴感です。口に含むと、少ししょっぱいが、円やかな味。目の前には、川内川のせせらぎというより、湯之尾滝が雨で増水し、大瀑布となって、豪快な湯浴み。他の宿泊客が到着前で、貸切状態でまったりできました。ちなみに混浴ですが、道路から露天が見えちゃうので、女性は注意が必要です。
夕食は、併設の居酒屋スペースで。刺身や海老フライ、焼き魚がメインといった定食っぽいメニュー。当然、お酒も頼めます。
就寝前に、地下1階の内湯へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーは無し。浴室に入ると、左右に2人分の蛇口がある洗い場。石鹸などのアメニティはありません。8人サイズのコンクリート造り浴槽で、湯温は41℃位。何故かこちらでも、他の宿泊客と顔を合わせず、翌朝も悠々と満喫できました。ちなみに、内湯と貸切半露天風呂のみ日帰り入浴ができ、内湯は入浴料100円と激安です(貸切半露天は500円)。
朝食も同じ居酒屋スペースで。メニューも、定番の朝食といった感じでした。
やはり、ここは河原の露天風呂のロケーションが何と言っても素晴らしい!! 以前は日帰りでも利用できたようですが、今は宿泊者専用となっているため、泊まって入るしかありません。でも、唯一無二のここにしかない温泉スポットなので、是非一度は訪れてみてもいいかと思います。特に4月末から5月にかけては、河原に沢山の鯉のぼりが泳ぐ景色も見れるのだそう。また、その頃にも訪れ、温泉に浸かりながら、ゆっくり眺めてみたいものです。27人が参考にしています